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飛び地の支障なしと結論/長岡市・川口町/法定合併協が初会合

2009/10/10 新潟建設新聞

 長岡市役所で5日、「第1回長岡市・川口町合併協議会」(会長=森民夫長岡市長)が開かれ、過去5回にわたる任意合併協議会でまとまった報告事項を了承。協議会の事業計画案や予算に関する議案にも異論は無く、次回19日の協議後に県の了承を得て、10月の合併協定締結を目指すこととなった。 

 冒頭あいさつに立った森市長は、「ある程度の時間をかけて協議をしてきたが、やはり合併は決断の要ること。任意の協議会で積み重ねてきた検討の最終段階で、最後の決断になると思う。わだかまり無く結論を出したい」と述べた。

 会の副会長を務める岡村譲川口町長も「春から研究会と任意協議会を重ねてきて、本日の法定協議会に至ったことを感謝している。町民への説明もさせていただき、特に異議なく町民全体で合併を望んでいると認識している。速やかに協議が成立することをお願いしたい」と、長岡市への編入合併の希望を強調した。

 議事は森会長の進行で16人から成る委員会が協議。他に、両議会の議員や一般傍聴者が話し合いを見守った。

 中心課題として検討してきた「飛び地合併、川口町の財政状況、長岡市財政への影響」の3項目については、事務局が示した資料からも問題無いとの結論に至り、次回の会合では合併期日の決定や合併基本計画の策定について意見を交換する予定を確認した。

 不安材料となってきた「飛び地」問題のクリアに関して報告した長岡市は、「ホームページや合併協議会だよりの発行、互いの市町への訪問、市民向けの説明会や意見交換会の開催により、周知を図ってきた」と説明。また、川口町も「9月1日から町内10会場で町民説明会を開催し、合併に関する疑問に答えてきた。どの会場でも共通して質問項目として上がったのは除雪、ごみ、公共料金に関するもので、除雪の出動体制に変化は無いことや地域委員会の役割についても説明した。町民が既に合併をよく認識しているとの感想を得た」と報告した。

 締めくくりに一言加えた森市長は、「なぜ飛び地までして合併するのかという疑問には、将来像として小千谷市との合併を含めた40万人都市構想が及んでいるから。次回の会合で、合併基本計画にはっきりと文言として加えた方がいいか議論して欲しい。財政に関してもただ心配ないと言うだけでなく、川口町の温泉施設の赤字をいつまでに解消するなど、具体的かつ積極的な回答として盛り込む方がよいのでは」と提案した。

 40万人都市を見据えての合併に向けた2回目の法定協議会は今月19日、同じ長岡市役所大会議室で開催される。

【写真=法定協議会が初会合を開いた】

長岡市・川口町法定合併協議会1002600.jpg

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