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千葉県八千代市

建技研にPFI導入可能性調査を委託/学校給食センターの調理場整備で

2009/12/07 日刊建設タイムズ

 八千代市教育委員会はこのほど、「八千代市学校給食センター調理場整備に係るPFI導入可能性調査業務」を建設技術研究所(東京都中央区日本橋浜町3-21-1)に委託した。委託金額は174万円(消費税抜き)。委託工期は10年3月15日。年度内にPFI事業推進会議に諮り、PFIの導入の可否を決定する。PFIを導入する場合は来年度で実施方針を作成し、11年度に事業者を選定する。工事は11-12年度の2か年で実施し、13年度に施設を稼働させる方針。

 事業は高津調理場(高津738-5)の移転改築。移転場所は新川の西岸を予定。施設整備では、衛生管理機能を高めるため、ドライシステムを採用し、併せて耐震性の高い施設を整備する。同調理場は小学校6校と中学校3校に給食を提供している。今年度の年間給食数は84万6645食を見込む。

 同市の給食センターは、高津調理場のほか、村上調理場、村上第二調理場の3か所がある。このうち高津調理場は、築年数が最も古く早急な対応が必要で、市の第3次総合計画の第4期実施計画に位置付けられた。また、現在の調理業務委託契約が12年度で切れるため、13年度の稼働を目標に準備を進める。

 また、村上調理場、村上第二調理場の再配置については、高津調理場の新施設稼働後に検討する。両調理場の再配置場所は新川の東岸を予定。新川の両岸にセンターを配置することで、災害発生時にセンター炊き出し施設として有効活用が可能となる。

 同市の「八千代市学校給食センター運営委員会」は昨年度で給食センター再配置の基本的な考え方をまとめた。それによると、機能面では①見学や観察による、食材納入から調理、配送の仕組みの学習ができる施設②従事者や生産者とのふれあい体験やランチルームでの喫食ができる施設③食文化など専門家から学べる料理教室の実施④食物アレルギー対応食の調理施設や日本の食文化に適した献立に対応できる施設-の4項目を目標に挙げた。

 また、村上調理場と村上第二調理場は、所在地がともに上高野1731-1地先。村上調理場は小学校5校と中学校4校、村上第二調理場は小学校6校と中学校4校にそれぞれ給食を提供。今年度の年間給食数は村上調理場が84万4796食、村上第二調理場が81万4891食を予定。このほか、5校が自校調理方式で行っているが、順次、給食センター方式へ移行させる。

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