コンクリート2次製品の製造販売を手掛ける㈱ホクエツ(宮城県仙台市、細井佐一郎代表取締役社長)と結城市結城第1工業団地矢畑地区土地区画整理組合(施行面積約38ha)が、11月10日に保留地約10・7haの売買契約を締結していたことが明らかになった。契約金額は約18億3000円。今月21日には土地の引き渡しを行う予定。同社では新工場の建設を計画しており、平成23年4月の操業開始を目指している。
新工場の建設場所は、結城第1工業団地矢畑地区土地区画整理事業地内3街区1画地。同団地の西側で、総面積は10万6970㎡。同区画の造成はほぼ完了しており、国道50号バイパスとのアクセスも良い。
同社では、側溝やヒューム管など土木工事用コンクリート2次製品を手掛けており、県内では筑西市中根に明野工場を稼働させている。近隣の物件と比較し、条件的にもっとも合致した同地区を新設場所に選定した。新工場では、明野工場と異なる品種を生産することで、首都圏への品種拡充と販売強化を図りたい考えだ。
今月21日には、同組合と土地の引き渡しを行い、進出に向けて本格的に動き出すもよう。 設計については、地元業者なども含めこれから検討していくという。
工場の規模などは未定だが、既存の明野工場よりも大きくなる見通し。建設費は保留地売買額と同程度を想定しているようだ。
操業開始は23年4月を予定。完成した棟から順次稼働させ、25年の全体完成を目指す。
なお、矢畑地区の土地区画整理事業は鹿島建設㈱(東京都港区)をデベロッパーとして開発を進めている。事業期間は24年度まで。総事業費は24億5000万円。
総面積38haのうち分譲面積は30ha。残る分譲区画は10ha1区画と5ha2区画だが、市では購入者側の要望に合わせて分譲面積を調整する方針。また、今年度からは企業誘致条例を施行し、進出企業への優遇制度を設けている。
問い合わせは、企業立地推進課(電話0296―20―8330)。
【図=進出区画】