香取市教育委員会は、「香取市学校等適正配置計画・実施プラン案」をまとめた。小中連携教育をベースに2010年度から20年度までの10年間で、小学校を24校から16校に再編統合し、義務教育としての「機会均等の確保」「教育水準の維持・向上」などを図る。実施プランがまとまったのに伴い、今月4日から25日までの期間で、市民から意見を求めるためのパブリック・コメントを実施している。
小学校は、湖東小、大東分校、利北分校、八都第二小、山倉小、小見川南小の6校を過少規模校として統合再編する方針で、中学校については、過少規模校はなく再編はしない。施設整備では、効率的な学校統合を実施するため、既存施設の改修・増築等で施設の有効利用を図り、新設再編はしない方針。
再編ブロック案は、佐原中、佐原小をAブロック、香取中、香取小、〈津宮小、大倉小の一部〉を Bブロック、佐原第三中、〈福田小、竟成小の一部、神南小〉をCブロック、佐原第五中、〈東大戸小、竟成小の一部〉、瑞穂小をDブロック、新島中、北佐原小、〈新島小、湖東小、大東分校、利北分校〉をEブロック、小見川中、小見川中央小、〈小見川東小、小見川南小〉、小見川西小、〈小見川北小、大倉小の一部〉をFブロック、山田中、〈八都小、八都第二小〉、府馬小、〈第一山倉小、山倉小〉をGブロック、栗源中、〈栗源小、山倉小の一部〉をHブロックとした。
Aブロックは、統合再編はなく、1中1小の小中連携教育を推進する。
Bブロックは、小規模校で施設の老朽化が進む大倉小を、近接する津宮小と統合再編する。
Cブロックは、竟成小が進学先が佐原第三中と第五中に分かれていることから、同じ中学校に進学できるように各中学校通学区域の福田小と東大戸小(Dブロック)に再編し、複数校進学を解消する。神南小は許容規模を確保するため、福田小学校と再編統合する。
Dブロックの東大戸小は、竟成小の児童を受け入れることで適正規模校となる。
Eブロックは、利根川左岸地区の新島小、湖東小、大東分校、利北分校の4校を1校に再編し、複式学級を解消する。
Fブロックは、小見川南小が過少規模校のため、小見川東小と統合し許容規模を確保し、再編場所は小見川中との近接性を考慮し小見川東小とする。
Gブロックは、過少規模校の八都第二小を八都小と統合することで許容規模校を確保し、再編場所は市街地にある八都小とする。また、山倉小は山倉第一小と統合し、再編場所は立地環境を考慮し第一山倉小とする。
Hブロックは、昨年4月に栗源小、沢小、高萩小を統合し複式学級を解消し、再編場所は栗源中に隣接する栗源小とした。
同プランは、少子化時代に対応した学校の適正配置を行うため、市民代表、PTA関係者、学校関係者とともに公民協働で2年間の調査検討を重ねて作成した。