長岡駅の正面玄関、大手口と裏側の東口を一直線で結ぶ「長岡駅東西自由通路」が完成し、3月31日に駅ビル2階の特設会場で開通式が行われた。式典には長岡市、JR東日本、長岡警察署、地元町内会などから約50人が出席。通行中に、足を止めて式典を見守る大勢の人たちとともに、真新しい通路のオープンを祝った。
最初にあいさつした森民夫長岡市長は「素晴らしい通路ができ、関係者の皆さんに感謝したい。この通路が長岡のまちづくりに繋がることは嬉しい限り。また、他にも地下自転車駐車場やペデストリアンデッキの建設によって、冬でもお年寄りや障害者に優しいまちになり、駅からアオーレの直結で第一印象が良くなる。これからも中心市街地を活性化する施策に取り組む決意を心新たにした」と祝辞を述べた。
続いて高木言芳JR東日本執行役員新潟支社長が「今日から24時間この通路が利用出来るようになり、高齢化社会を迎えた中心市街地のための一つの手段と考えている。JRとしても幾らかの貢献をさせていただいた。地域の皆さんとともに進めるまちづくりと、これからも愛されるJRを目指していきたい」とあいさつした。
その後、7人のテープカットに続いて渡り初めが行われ、次々に完成したばかりの通路の感触を確かめていた。
長岡駅の東西を往来する歩行者の利便性向上を目的に整備されたこの通路は、延長約30m、幅員8mで、階段の他にエレベーター1基、エスカレーター(上り)1基が新設され、事業費は約7億4000万円。
この他にも市が進める長岡駅周辺整備事業の一環、大手口地下自転車駐車場工事と長岡駅地下通路延伸工事も進行中で、平成23年秋のシティホール完成に合わせての供用開始が期待されている。
長岡駅の表情が少しずつ変わり始めている。
【写真=新設された上り用のエスカレーター】