NIPPO高崎合材工場(南真木夫工場長、安中市中宿)は、工場内に設置した中間処理施設が3月から稼働を開始したことから、アスファルト廃材の受け入れを本格的に開始した。同社は県内でこれまで、伊勢崎市と渋川市に中間処理施設を設置、業務を行ってきたが、西毛地区に施設がなかった。今回の高崎工場内の設置により、高崎・安中・富岡・藤岡といった西毛地区をカバーし、伊勢崎と渋川を含め、県内の受け入れ体制を整え、需要家の期待に応える。
高崎合材工場は昨年2月、経営破綻した井上工業の施設をNIPPOが買い取ったもの。この施設を含め、同社が全国に有する中間処理施設は3月末現在で117工場となった。南工場長によると、同社のアスファルト合材の出荷量は、1年前と比較して2割近く減少しているという。しかし、西毛地区は、上信越自動車道や国道号など基幹道路も多く、、今後の新設道路では西毛広幹道など一定割合の需要が見込めるとしている。
高崎合材工場の中間処理施設は、工場内の産業廃棄物置き場に建屋をかけて粉砕機を設置した。囲いを設け、粉塵対策にも配慮している。処理能力は、1時間あたり100t、一日当たり時間稼働で1000t。年間では5万tほどを見込んでいる。受け入れるのはアスファルト廃材のみ。搬入された廃材は破砕・選別・粒度調整して、100%リサイクルする。保管面積は194㎡、保管容量は398㎡と、同社が有する他の施設と比較して小規模だが、廃材の受け入れは時間態勢とする。建屋の施工は岩井土建、設計はフォーマルプラン、許認可関係の業務はプロファ設計が担当した。
南工場長は本紙の取材に対し「昨年から産業廃棄物処分業の許可取得のための申請を行ってきたが、ようやく許可が取得できた。皆様にはこれまで大変ご不自由をおかけしましたが、ぜひご利用いただきますようお願いします」とコメント。また、廃棄物処理委託契約の締結およびマニフェストの発行を呼びかけた。
高崎合材工場中間処理施設
住所:安中市中宿978番1
TEL:027―381―4730
FAX:027―381―4736
処分業許可番号:01020000220号
受入種類:アスファルト廃材