県警察本部は、「勝浦警察署庁舎建設工事」の基本・実施設計を委託した。年度内に設計を完了させ、来年度で着工する。工事は11~12年度の2か年で実施し、13年3月末の開署を目指す。設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2-8-5)が担当。委託金額は4200万円。設計工期は11年3月31日。
建物規模はRC造3階建て延べ約2600㎡。ほかにRC造2階建て延べ約500㎡の車庫棟を整備し、周辺には駐車場を整備する。総事業費は用地費を含め約15億円を見込む。今年度は設計のほか、地質調査、電波障害対策なども予定している。
新庁舎の建設場所は勝浦市営第二庭球場の用地内で、勝浦市沢倉字永谷515番地の6ほか地先。敷地面積は約4200㎡を見込む。
勝浦警察署の移転に伴い、勝浦市は市営第二庭球場を移設する。移設場所は旧荒川小学校の敷地内で、勝浦市荒川字木戸脇及び貝掛字上ノ台地先。敷地面積は約4087㎡。コートは砂入り人工芝4面を整備する計画。事業費は今年度当初予算で9045万円(うち工事費8900万円)を計上。実施設計は千葉建築設計事務所(勝浦市市野川268)が担当。なお、既存のテニスコートは面積が約1950㎡でクレーコート3面。
勝浦警察署(勝浦市出水1212-2)は1970年6月の竣工で、施設が老朽化しているうえ、狭あい化していることから県警が移転を計画した。
既存庁舎の規模はRC造2階建て延べ約739㎡で、ほかにS造2階建て延べ約150㎡(1985年建設)の駐車場棟を併設する。敷地面積は約2297㎡。当時の設計は桑田建築設計事務所(千葉市美浜区幸町1-2-2)が担当。工事の施工は、本体工事を屋代工務店、機械設備工事を中島電気、給排水衛生設備工事を庄司工業がそれぞれ担当した。