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千葉県船橋市

DBO方式による実施方針を公表/船橋市の西浦資源リサイクル施設

2010/06/02 日刊建設タイムズ

 船橋市はこのほど、西浦資源リサイクル施設整備運営事業の実施方針を公表した。設計・建設に係る事業および運営・維持管理に係る事業について、民間事業者のノウハウを活用したDBO方式で実施するもの。今月下旬を予定して特定事業に選定し、7月上旬の入札公告、11月上旬の提案書の提出を経て12月に落札者を決定。その後、選定された事業者はSPC(特別目的会社)を設立するとともに、来年2月に仮契約、3月に特定事業契約を締結し、4月から設計・建設事業に着手する。施設の完成および引き渡しは2013年3月末、供用開始は同年4月を予定。また、契約終了は2028年3月31日。

 事業予定地は船橋市西浦1-17-3他の敷地8430㎡(工業地域、建ぺい率60%、容積率200%)で、処理能力63t/日(不燃ごみ破砕選別設備29t/日、粗大ごみ破砕選別設備34t/日)の資源リサイクル施設を新設する。事業方式はDBO方式で、市が施設の設計・建設および運営・維持管理に必要な資金を調達し、施設を所有。事業者は、市の所有となる施設の設計・建設および運営・維持管理に係る事業を一括して行う。市は施設を30年間にわたって使用する予定であり、事業者は30年間の使用を前提として本業務を行う。

 入札参加者は、プラント設備の設計・建設を行う者1者を代表企業とし、必要に応じて代表企業以外の構成員や、協力企業により構成。代表企業となるプラント設備の設計・建設者は、経営事項審査総合評定値通知書の機械器具設置工事業の総合評定値が1000点以上であること、2000年4月以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、元請として20t/5h以上のリサイクル施設(高速回転破砕機が設置されていること)の施工実績を有すること(共同企業体構成員としての実績は出資比率20%以上の場合に限る)-などが条件。

 また、建築物の設計・建設を行う者は、設計担当企業は一級建築士事務所の登録を行っていること、建築物建設企業は経営事項審査総合評定値通知書の建築工事業の総合評定値が1000点以上であること、さらに運営・維持管理を行う者は、地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、元請としてリサイクル施設の運転管理業務実績を1件以上有していること-などが要件。

 今回の事業に伴うアドバイザリー業務はエイト日本技術開発が担当。

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