成田市は、4日に開会した6月定例議会に、一般会計1億8774万円を追加する補正予算を上程した。補正後の予算総額は573億8774万円となる。一般会計の普通建設事業費は1億4362万円で、同事業費の既定と合わせた総額は147億541万円。補正予算では、下総統合小学校及び児童ホーム新築工事の基本・実施設計業務委託に限度額9400万円(期間:10~11年度)、久住統合小学校仮設校舎借上料に限度額7200万円(期間:11年度)の債務負担行為をそれぞれ設定した。
学校の統合はいずれも地区の児童数の減少によるもので、下総統合小は2014年4月の開校、久住統合小は11年4月の開校をそれぞれ目指す。
下総統合小学校は、旧下総町の滑川小学校(滑川1142)、小御門小学校(名古屋1199)、高岡小学校(大和田151)、名木小学校(名木1050)の4校を統合し、下総統合小学校を新設する。統合小は下総中学校(名古屋1214)のグラウンド内に整備する。
主な施設は校舎、体育館、プールなど。体育館は児童ホームを併設し、体育館と児童ホームを一体的に整備する。また、グラウンド内に施設を建設するため、新たにグラウンド用地を確保し、グラウンドを別途整備する。このため、補正予算にはグラウンド整備の測量と実施設計委託費1150万円を計上した。グラウンドの面積は約1万8000㎡を見込み、今後、用地買収を進める。学校の規模は12学級を予定。
一方、久住統合小は、久住第一小学校(幡谷1198-3)と久住第二小学校(大室680)を統合し、新たに小学校を新設する。施設は、久住第一小の既存施設を改修し使用するとともに新たに教室を増築する。統合小学校は来年4月に開校する予定で、当面、プレハブ校舎で対応する方針。開校後の11年度で既存校舎の大規模改造工事と教室の増築工事を実施し、12年度から新校舎に移る。このため、今年度で大規模改修と校舎増築に伴う実施設計を実施する予定で、補正予算に設計費を計上した。
プレハブ校舎は8教室と特別支援クラス1教室の合計9教室を予定。8教室のうち1教室は多目的教室として使用する計画。また、大規模改造工事を実施する久住第一小の既存校舎は1972年7月の竣工で、RC造2階建て延べ約1782㎡。体育館は75年度の建設で、S造2階建て延べ約758㎡。
下総地区の小学校の児童数は、滑川小が6学級73人、小御門小が6学級123人、名木小が4学級26人、高岡小が5学級57人。同市がまとめた学校適正配置計画では、統合後の13年度の姿を12学級279人としている。また久住の小学校は、第一小学校が6学級156人、第二小学校が4学級37人で、統合後は8学級193人と予想している。
以下、補正予算の主な内容は次の通り。(金額は単位千円)
【労働費】
▽緊急雇用創出事業・地域人材育成事業委託=44,115。
【教育費】
▽小学校大規模改造事業・委託=22,570。①地質調査委託②実施設計委託③備品運搬委託④OA機器移設委託。
▽同・久住統合小学校仮設校舎借上料=72,000。
▽学校施設整備工事=260。
▽久住第一小学校増築事業・委託=36,520。①地質調査委託①電波障害調査委託③実施設計委託。
▽中学校グラウンド整備事業・委託=11,500。①測量調査委託②実施設計委託。
【債務負担行為】
▽久住統合小学校仮設校舎借上料=限度額72,000(期間:11年度)。
▽下総統合小学校及び児童ホーム新築工事基本・実施設計委託=限度額94,000(期間:10~11年度)。