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マリンスタジアムとの連携にも配慮/幕張海浜公園の都市計画変更で

2010/06/21 日刊建設タイムズ

 千葉市は、「幕張海浜公園」の都市計画変更および「海浜ニュータウン検見川地区地域冷暖房施設」の都市計画廃止に伴う説明会を、7月3日午前10時から千葉中央コミュニティセンターで開催する。幕張海浜公園の都市計画変更は、浜田川沿いの河川施設用地と公園区域を交換するもので、新たに河川施設用地から公園区域とする部分については、千葉マリンスタジアムとの連携にも配慮して、今後、整備計画を検討したいとしている。

 幕張海浜公園は、幕張新都心の中心部から海沿いに配置された約71.9haの県立の広域公園。1981年11月に都市計画決定され、幕張新都心の住民はもとより、通勤・通学者のオアシスとして魅力ある空間を創出している。また、90年4月には、その一部に千葉マリンスタジアムが設置されるなど、県および千葉市を代表するスポーツ施設として利用者に親しまれている。

 今回の変更は、既存の公園と一体的に活用することにより、更なる利用促進および機能充実をはかるため、現在、浜田川左岸側(千葉マリンスタジアム側)にある河川施設用地約5000㎡を公園区域に追加する一方、右岸側にある同規模の公園区域を河川施設用地とするもの。これにより公園の形状は変わるが、面積は変わらない。

 新たに公園区域となる部分については、千葉マリンスタジアムに隣接することから、今後、同スタジアムとの連携も視野に入れながら整備計画を検討する。また、河川施設用地については、県が将来的に排水機場を整備する計画になっている。

 一方、海浜ニュータウン検見川地区地域冷暖房施設は、JR京葉線検見川浜駅をほぼ中心とした、花見川、国道357号、マリーナイースト、海浜大通りに囲まれた区域内に位置している。海浜ニュータウン地区における住宅建設に合わせて、新エネルギーの安価で安定的な供給をはかり、かつ、都市防災や公害防止、エネルギー資源の節減等に資することを目的に74年9月に都市計画決定され、熱供給事業者である京葉都市サービスが施設の整備、運営を行ってきたが、利用者需用の低下などにより事業の継続が困難となり、今年2月に熱供給事業が廃止されている。これを受けて今回、都市計画についても廃止する。

 廃止する都市計画は、千葉市美浜区磯辺3~8丁目、真砂2~5丁目の各一部の区域、約293haを供給区域とする管路(検見川高温水第1号~第12号幹線:延長約1万7390m、検見川冷水第1号~第4号幹線:延長約1200m)と熱発生施設の検見川地区熱発生所(面積約4000㎡)。

 幕張海浜公園の都市計画変更、海浜ニュータウン検見川地区地域冷暖房施設の都市計画廃止とも、都市計画説明会に続いて9月頃に案の縦覧を行い、今年度内に都市計画決定する予定。

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