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楽屋/“本気”注文住宅No.1へ/予算内で施主の夢叶えます

2010/06/30 群馬建設新聞

完全自由設計の注文住宅をうたっていても、予算内で施主のわがままを叶えてくれる会社は意外と少ないもの。そこで注目を集めているのが、『The BRIDGE to Dreams.~夢の架け橋~』を会社の使命として掲げる楽屋(塚田健一社長)の住まいづくりだ。施主の『夢の舞台』創りのため、同社が実践するユニークな取り組みを取材した。

■マニフェストの実行

「県内で本気注文住宅No.1を目指す」同社には、規格商品がなく、すべて施主の要望に合わせた完全なオリジナル。性能からデザインまで1棟ごとに異なるが、自社のマニフェストに沿った建築という点で共通している。同社では、『楽屋家づくり10のお約束』『楽屋設計25の鉄則』『安く、良く。10のこだわり』と題したマニフェストを公表し実行、さらにスタッフ・職人が話し合って決めたクレド(信条)を守ることで信頼を得ている。

■社内コンペを実施

担当者による癖が出るのを避け、施主の夢を確実に形にするために実施しているのが社内プランコンペだ。社内コンペで選ばれたプランは、住まい手目線の設計基準『楽屋設計25の鉄則』と照らし合わせて審査し、さらにミーティングを行い改良を重ねてから提案する念の入れよう。その利点について塚田社長は、「ベテランチームと若手チームに分かれ、意見をぶつけ合っている。一番良いものをお客様に出すことでプラン変更に時間がとられなくなり、打ち合わせの内容が濃くなる」と語る。

■徹底した工程管理

また、同社の最大の特長と言えるのが、工程管理のシステム化ではないだろうか。2年ほど前から独自の設計予約システムを取り入れ、スタッフ全員参加の週1回ミーティングで各邸の進ちょく状況をチェックし、徹底した工程管理を行っている。作業工程は70にも上り、さながら「注文住宅工場」(塚田社長)のよう。すでに1年先のスケジュールまで埋まっているという。受注棟数の上限も3棟/月、30棟/年(2010年度計画)と定めることで、仕事量のバラツキによる質の低下や人件費の無駄を省いている。

■ストレスのない家づくり

「家づくりは楽しい反面、一歩間違えるとストレスになる」と塚田社長。多額の住宅ローンが生活を圧迫するのを避けるため、分離発注で工事価格を安くしたり、設備や付帯工事を仕入れ値で提供するなどしてコストダウンを図っているほか、建てる前と建てた後の家計簿の作成や、多数の住宅ローンの中から最適な商品をピックアップし提案するなどマネープランのコンサルティングに力を入れている。また、無料で行っている家相や年回りの相談も喜ばれているという。

■第二の創業で決意

創業から8年の今年を「第二の創業」と位置付ける同社。将来を見据え、来期から5カ年計画でブランディングを進めていくことにしている。また、「ぐんまの森を復活させたい」として、県産材の積極的な利用を続けていくとともに、山主の協力を得て植林ツアーなどを企画したい考え。さらに今後、年間1棟のペースで、県内の幼稚園や公園へのツリーハウス寄付も計画している。住まいづくりにとどまらず、これまでの取り組みで培ってきたチームワークを武器に活躍の場を広げていきそうだ。

▽楽屋(がくや)DATA

本社=前橋市南町3―56―8(電話027―223―8838)

太田支店(東庵)=太田市新井町566―3(電話0276―60―5511)

設立=2002年7月(2004年8月商号変更)

資本金=1500万円

従業員=12人

年間施工棟数=24棟(昨年度実績)

平均本体坪単価=45~55万円

http://www.gakuya.biz

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