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モノリスで安房医療センター基本設計/社会福祉法人太陽会 新病棟整備、年度内の着工めざす

2010/07/30 日刊建設タイムズ

 安房地域医療センター(館山市山木1155)の増床を計画する社会福祉法人太陽会(亀田信介理事長)は、基本設計をモノリス(東京都大田区東嶺町34-24)に委託している。早期に基本設計を完了させたい意向。基本設計完了後、実施設計に着手し、建築確認申請などの手続きを進め、年度内の着工を目指す。事業は安房郡市広域市町村圏事務組合の補助を予定しており、組合の予算措置を待っての着工となる見通し。組合は今年6月の全員協議会で増床計画をおおむね了承している。

 病院の増床は、既存の病棟が手狭なことや施設の不足から新たな病棟を整備する。新病棟の建設場所は既存病棟南側の駐車場用地内を予定。建物規模はRC造3階建て延べ1897.76㎡の計画。用途は1階が救急部門で面積818㎡、2階が透析室、医局、医師当直室などで面積746.34㎡、3階が外来リハビリ病棟で面積333.42㎡。事業費は建築費4億5700万円、高度医療機器4億3081万円の総額8億8781万円を見込む。施設の増床により病院は、救急部門でICU6床を含めた救急専門の診察室や医師の当直室を確保し、救急科の常勤医が勤務する救急センターとなる。

 同センターは、社団法人安房医師会が「安房医師会病院」として1964年6月1日に開設。その後、経営難に伴い08年度に亀田グループの太陽会に経営移譲され、現在は同会が「安房地域医療センター」として運営している。

 施設の規模は地下1階地上6階建て延べ9864.09㎡。敷地は館山市の市有地で面積1万3351.61㎡。病床数は一般床149床。診 療 科 目は 内科、呼吸器内科、消化器科、循環器内科、アレルギー科、リウマチ科、小児科、外科、泌尿器科、麻酔科の10科だったが、昨年5月にこれら標榜診療科に、新たに糖尿病内分泌科、神経内科、救急科、乳腺外科、腎臓内科、人工透析科の5科を追加し、16科とした。

 主な設備は、ICU4床、HC2床、X線装置、64列マルチスライスCT装置、MRI装置、RI装置、循環器系X線診断装置、人工透析装置、生化学自動分析装置、多項目自動血球分析装置、胃部診断車3台、骨塩量測定車1台、循環器健診車1台などで、保育所とヘリポートを併設する。

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