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待望のデッキ完成/NHK新甲府放送会館が起工/着々と進むJR甲府駅北口周辺の拠点形成

2010/08/05 山梨建設新聞

JR甲府駅北口が再生-。空中回廊と呼ばれる「ペデストリアンデッキ」をはじめ、「北口駅前広場」、「(仮称)よっちゃばれお祭り広場」、「甲府市藤村記念館(10月オープン予定)」がこのほど完成。4日、現地で竣工記念式典が盛大に執り行われ、新たな甲府の顔へと変貌する北口周辺整備の完成を祝った。同日は同地区周辺整備の拠点施設の一翼を担う「NHK新甲府放送会館」の安全祈願祭も行われ、すでに着工している甲府地方合同庁舎、入札が終了し施工業者決定が待たれる新県立図書館など、今後コア施設の整備が本格化する。

 当日は、甲府駅周辺拠点形成事業竣功記念式典を挙行した。式典には国や県、甲府市のほか、山梨県所縁の国会議員代理者や、県議会議員ら多数が出席。様々なイベントが盛大に行われ、式典に華を添えた。

 宮島雅展甲府市長は式辞で「同事業は整備構想とした、集いや歴史、文化を中心とし、人・物・情報の豊かな交流が広がる街の実現に向け平成15年度、まちづくり総合支援事業計画を策定。甲府市第5次総合計画及び甲府市都市計画マスタープランにおいて重要施策と位置付けた。これまでに中央消防署、歴史公園など事業が進められた。これから甲府駅周辺はシビックコア地区整備や、土地区画整理事業の進捗により都市機能が更に充実し、魅力と賑わいあふれる都市拠点が形成される。甲府市に住んで良かったと思える街など実現に向けて誠心誠意取り組んでいきたい」と述べた。

 来賓祝辞で、国土交通省関東地方整備局の篠原昭彦建政部都市調整官は、「(甲府駅周辺拠点形成事業)平成17年度から、まちづくり交付金事業により、事業着手し、本日竣工式を向かえられたことは、大変喜ばしい。県、甲府市をはじめ地域の方々には大変感謝している。本事業により県と甲府市の玄関口として、ふさわしい利便性、安全性の高い交通環境の改善が図られ、県民及び外来者が集い、賑わいのあるまちづくりに大きく寄与するものと確信をしている」とあいさつした。

 引き続き、山梨県の小沼省二副知事は「事業の完成により、甲府駅の利便性が良くなり、武田神社や昇仙峡など玄関口として観光や地域の活性化に繋がる。甲府駅周辺では県立図書館やNHK放送会館など、北口整備が進む。一方、南口側も甲府城の城下町や、紅梅地区など商業施設、県の防災新館、新しい甲府市役所など、甲府市とともに修景計画を策定している状況にある」と今後の事業展望を続けた。

このほか式典では、目録や感謝状の贈呈後、輝きのスポット除幕式、テープカット・くす玉、駅前広場時計塔除幕などを行った。

 甲府駅北口拠点施設工事概要は次のとおり。

▼ペデストリアンデッキ築造(本体部)工事=早野組・宏和建設JVが担当。請負金額は8億9812万2750円。

▼同デッキ築造(歩道部)工事=国際建設・大新工業・望月組土木JVが担当。請負金額は7億848万5400円。工期は20年9月12日~22年12月22日。

▼甲府駅北口広場・よっちゃばれお祭り広場築造工事=齋藤建設・藤島建設JVが担当。請負金額は4億741万1550円。工期は20年9月12日~22年12月22日。

▼甲府市藤村記念会館移築保全修理工事=国際建設が担当。請負金額は2億3924万円。



【写真=完成したペデストリアンデッキ。スムーズな人の流れ、自動車の流れが期待される】

【写真=水晶で作成した輝きのスポット】


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