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千葉県海匝農林振興センター

椿海と飯岡西部地区が新規採択/経営体育成で事業費23億と25億投入

2010/08/13 日刊建設タイムズ

 経営体育成基盤整備事業で今年度、椿海地区(匝瑳市)と飯岡西部地区(旭市)の2地区が採択となった。椿海地区は総事業費23億2100万円を投入し区画整理137haなどを実施し、飯岡西部地区は総事業費25億3000万円を投入し区画整理147haなどを実施する。事業期間はいずれも2010~15年度の6か年の計画。事業は農山漁村地域整備交付金事業として実施する。事業主体は県海匝農林振興センター。

 今年度は2地区とも換地や地区界測量などを予定。事業費は椿地区が5070万円、飯岡西部地区が6070万円を見込む。委託業務はいずれもこれから発注する予定。

 2地区とも「干潟八万石」と呼ばれる県を代表する穀倉地帯で、生産基盤整備などにより生産性の向上を図るとともに、農地の利用集積を促進し、地域農業を担う意欲と能力のある担い手を育成・支援する。

 以下、地区の概要は次の通り。

 【椿海地区】

 ▽事業の目的=地域農業の展開方向や生産基盤の整備状況を勘案し、ほ場の大区画化や排水条件の向上など生産基盤整備により生産性の向上を図るとともに、農地の利用集積を促進し、地域農業を担う意欲と能力ある担い手(農業者・生産組織等)を育成支援する。

 ▽地区の概要=同地区は「干潟八万石」と呼ばれる千葉県を代表する穀倉地帯にあり、1996年度から2350haを対象に始まった広域農業基盤緊急整備促進事業計画に位置付けられている。大利根用水の受益地でもある。農地の整備状況は、昭和30~40年代に耕地整理が行われたが、ほ場は10a区画で農道も狭く、水路は用排水兼用の土水路であり、農地の流動化など効率的な営農を阻害する要因となっている。

 ▽事業内容=①受益面積:137ha(田129ha、畑8ha)②主要工事:区画整理137ha、道路工16km、用水路工12km、水源施設4か所、排水路工13km、暗渠排水130ha③事業費23億2100万円④関係市町村:匝瑳市⑤関係土地改良区:千葉県干潟土地改良区⑥工期:2010~15年度予定。

 【飯岡西部地区】

 ▽事業の目的=地域農業の展開方向や生産基盤の整備状況を勘案し、ほ場の大区画化や排水条件の向上など生産基盤整備により生産性の向上を図るとともに、農地の利用集積を促進し、地域農業を担う意欲と能力ある担い手(農業者・生産組織等)を育成支援する。

 ▽地区の概要=同地区は「干潟八万石」と呼ばれる千葉県を代表する穀倉地帯と北総台地が広がる、美しい緑と海に恵まれた自然豊かなまちである。大利根用水の受益地でもある。農地の整備状況は、昭和20年代後半に耕地整理が行われたが、ほ場は10a区画で農道も狭く、水路は用排水兼用の土水路であり、農地の流動化など効率的な営農を阻害する要因となっている。

 ▽事業内容=①受益面積:147ha(田105ha、畑42ha)②主要工事:区画整理147ha、道路工14km、用水路工12km、水源施設4か所、排水路工14km、暗渠排水105ha③事業費25億3000万円④関係市町村:旭市⑤関係土地改良区:千葉県干潟土地改良区⑥工期:2010~15年度予定。

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