廃校となった柏崎市谷根山岸地内の旧上米山小学校が改修され、社会福祉法人泚山会(星山圭鉱理事長、柏崎市佐水3140)の運営する小規模特別養護老人ホームへと生まれ変わる。同施設の改修工事に先立ち11日に、現地にて安全祈願際が挙行された。
式典には、泚山会や施工者である植木組柏崎支店をはじめ、会田洋柏崎市長、地元町内会などの関係者らが出席。神事では、設計者である細貝建築事務所の細貝宏典代表取締役の苅初之儀や星山理事長と会田市長による鍬入之儀のほか、植木組の近藤文彰柏崎支店長が穿初之儀を行い、工事の安全を祈願した。
計画では、柏崎市より無償譲渡された旧上米山小学校校舎(RC造3階建て延べ1183・83㎡)を改修するほか、エレベーター棟(S造3階建て延べ200・13㎡)やグラウンドに個室ユニット10室分が入る居室棟(S造平家建て延べ面積356・14㎡)を増築し、小規模特別養護老人ホームとして活用する。
来年2月の完成と、4月の開所を予定する。
また、同施設の改修にあたり既存改修部分および増築部の内装に、木のぬくもりを生かした杉板張の壁を採用するほか、地域密着型の施設として、地域交流室の設置も計画される。
泚山会の星山理事長は「上米山小学校135年の歴史に幕を閉じ、地域では、今後の行く末に不安もあっただろう。個人的にも思い入れがある施設であり、工事が安全に進み、無事に春を迎えることを祈願する」とあいさつ。
会田市長は「少子高齢化の流れの中、閉校はやむを得なかったが、小学校に替わる地域のシンボルとして、市民からの要望の結果、福祉施設に生まれ変わることは、大変喜ばしい」と話した。
また、施工に向けて植木組の近藤支店長は「施工業者として、施主である泚山会や地域の皆様らの気持ちを汲んで、より使いやすいものを工期内に無事故で、引き渡すことが使命である」と決意を述べた。
【写真=関係者による安全祈願】