国土交通省長野国道事務所は今年に入り管内国道で死亡事故が多発していることから、路面標示や法定外看板、道路線形明示施設の設置といった交通安全の緊急対策に乗り出す。

　今年８月末現在、同事務所が管理する国道18、19（塩尻市高出交差点以北）、20号では10件の死亡事故が発生。前年に比べ倍増している。

　事態を重く見た同事務所は、今年７月に交通安全緊急対策チームを発足。事故発生箇所を中心に、今後、地元や関係機関と対策内容について意見交換し、11月ごろから対策工事に着手する予定だ。

　対策内容は、追突・速度抑制対策として路面標示（19号・長野市安茂里ほか）、法定外看板（20号・富士見町富士見ほか）、カラー舗装（19号・生坂村生坂ほか）、歩行者・自転車対策で法定外看板および横断防止柵（18号・上田市中央４丁目ほか）、注意喚起路面標示（18号・長野市北長池ほか）、取付部カラー舗装（18号・長野市北長池ほか）、夜間の道路線形明示の取り組みで視線誘導標（18号・飯綱町小玉ほか）、自発光式道路鋲（18号・東御市常田ほか）。

　予定箇所は信州新町出張所管内４カ所、長野出張所管内６カ所、松本国道出張所管内５カ所、上田出張所管内４カ所、岡谷維持修繕出張所管内５カ所―の計24カ所。

　【写真＝対策内容の一つであるドットマークと追突注意を併用した路面標示。工事は11月ごろから着手する予定だ】