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山梨県笛吹市

用地買収は7000㎡/8割程度の進捗/御坂浄水場建設事業

2010/10/05 山梨建設新聞

笛吹市は、御坂浄水場の建設に向けて、9月から進めていた、用地買収業務が既に8割程度に進捗していることが分かった。

 建設予定地は、御坂町下黒駒の果樹地帯で市の水道施設用地がある場所。用地買収面積は7000㎡で、それに市の水道施設用地2000㎡を併せた、9000㎡の敷地に整備される。市によると、来年度に実施設計を委託し、24~25年度の着工になりそうだ。

 当初計画では、最大1万5000㎡規模を想定していたが検討した結果、9000㎡程度で出来ることが判明。浄水場施設は、当初どおりの8090tと、配水池1基(約2000t)を備える。

 新たに施設整備をする御坂浄水場は、現在建設を進めている境川浄水場(来年1月末の完成予定)に比べて、浄水施設と配水池とも2・5倍程度、規模が大きくなる。

 また、境川浄水場の総事業費は概算で9億7515万円(送水管を除く)。しかし、御坂浄水場の建設事業費は、それと同額程度か、若干上回ることが予想されている。

 同市の浄水場建設計画は、新に確保した広瀬ダム用水を水源に3カ所を整備。これに併せて送水管を布設する。同区域エリアの給水人口は、概算で1万2000~3000人を見込む。そこで浄水された水道水は、御坂町のほか、一宮町と石和町の一部へ供給される。

 同市では水道事業指針となる「笛吹市水道ビジョン」を策定。

 それによると、▽境川浄水場・御坂浄水場・春日居浄水場の建設及び老朽化施設更新・改修費63億5900万円▽送配水管路等に配水幹線整備工事と老朽管更新工事費15億3900万円▽調査設計費に3億8700万円▽用地費に1億4200万円-などを記載している。

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