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茨城県常総市

学校適正配置審議会/小学校統合を答申

2010/10/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市立学校適正配置審議会(中村安雄会長)は、このほど「市立学校の適正な配置、規模及び通学区域について」の答申書をまとめ、市教育委員会に提出した。それによると、市内の14ある小学校のうち、五箇小と三妻小、大花羽小と菅原小をそれぞれ統合・再編する案を盛り込んだ。


 市では平成20年10月、市議会議員や学識経験者、PTA代表など25人で構成する審議会を設置。11回に渡り審議を重ね、ことし8月26日の会議で答申を策定した。

 答申によると、適正規模は1学級あたり小学校が20~30人程度(各学年2学級以上)、中学校が35人程度(全体で9学級以上)と指摘。「学級規模が適正であれば地域の実情を考慮して、単学級でも存続を認める」とするものの、今後5年間で全学年の児童数が20人未満となる場合は「統合が望ましい」としている。

 配置については、将来を見据えて児童・生徒数の減少に対応した学区の再編を図る必要があるとした上で、「新設が妥当であるとなった場合でも、現有施設を活用することを考えなければならない」としている。

 これらの検討を踏まえ、答申では五箇小と三妻小、大花羽小と菅原小をそれぞれ統合する再編案を提示した。

 学校教育課ではこの答申を受け、今後の計画策定に役立てていくとともに、検討委員会などを設置して協議を進めていく方針だ。

 なお、大花羽小(Is値0・63)と菅原小(同0・58)の校舎は耐震補強工事が未着手で、現時点では27年度の実施を計画しているという。


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