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日野自動車茨城新拠点/今夏にもKD工場着工

2011/01/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 トラックメーカーの日野自動車㈱(東京都日野市、白井芳夫代表取締役社長)が古河名崎工業団地(古河市尾崎)で計画している新拠点について、今夏にノックダウン(KD)工場の建設に着手し、2012年春の稼働を目指していることが明らかになった。事業費は30億円程度を想定。同社では15年度の目標世界販売台数を20万台としており、段階的に日野工場の生産機能を新工場へ移転していく。新工場の建設により、周辺自治体の税収増加や雇用創出などが期待される。


 同社は昨年12月22日、県開発公社から同団地の産業用地約66haを59億7000万円で購入。今後は同社の計画に沿って造成工事が行われ、整地後に引き渡される。

 本社の日野工場(約30ha)では中・大型トラックを生産しており、新拠点には生産品目をそのまま移転させる。同工場の生産能力は10万台程度だが、15年度には世界販売台数を20万台へ引き上げる目標を掲げており、新工場と羽村工場(東京都羽村市)の2拠点体制で生産効率を高め、達成したい考え。

 羽村工場で製造しているコア部品のアスクルは、12年末から13年初頭にも新工場で製造を開始する予定。車両組立開始の目標を20年までとしているため、同工場は閉鎖することになりそうだ。

 新工場は①最新技術を追求し「ものづくり改革」を具現化する場②環境にも考慮した「革新ライン」を実現③具現化したものづくり技術を世界に展開するマザー工場―と位置付け、海外での販売増に対応できる工場能力を確保するとともに、日本ならではのものづくり技術を追求していく。

 設計・施工は現時点では未定。閉鎖後の本社工場については、日野市と協議を進めながら利活用を検討していく。





 【新拠点建設予定地、周辺図】




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