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『あいれふ石塚』が起工/SUTT工法を採用/施工は加賀田組で/越後上越福祉会

2011/03/05 新潟建設新聞

 社会福祉法人・越後上越福祉会(飛田尚文理事長)の2カ所目となる福祉施設『(仮称)軽費老人ホームあいれふ石塚』の建設工事が3日に着工した。同日には、妙高市石塚の建設地にて地鎮祭が執り行われ。同法人や施工者などの関係者らが出席し、工事の安全を祈願した。

 新施設の規模は、S造(ユニット工法)2階建て延床面積2459・28㎡。設計はエスデー建築研究所が手がけ、施工は、加賀田組新潟支店が担当する。

 総工費には、4億350万円を投じ、2011年8月末の竣工と10月の開所を目指す。

 新施設では、現在、上越市安塚区内で5月の開所を目指して工事を進めている『あいれふ安塚』と同様に、サトコウのSUTT(サット)工法を採用する。本工事では、『あいれふ安塚』に比べ、積雪などによる天候の影響は少ないが、工期の短さや耐震性・遮音性において高品質な点から、続けての採用となった。

 また、外観や照明等をシンプルなものとし、SUTT工法の採用により抑えたコストを入居者の居住費(ホテルコスト)や職員の人件費などに還元する考えだ。

 施設内部には、ベッド、キッチン、洗面台、トイレ、感染症対策として超音波霧化器を備える居室(15・09㎡)50人分をメーンに、共同生活室、仰臥位入浴装置1台、座位入浴装置1台、ユニットバス2台、エレベーター1台(11人乗り)など確保するほか、オール電化の施設とすることで、環境にも配慮する。

 これらの設備は、特別養護老人ホームである安塚とほぼ同じ機能を導入し、主要用途は軽費老人ホームでありながら、入所者の介護度が重くなった場合も退所させず対処できるよう、県内でも数少ない混合型特定施設入居者生活介護施設としての設備を備える。

 式典で飛田理事長は「地元からの福祉への熱い思いを受けて、この地に福祉施設を建設することに責任の重さを感じる。基本方針である、地域に根差し、愛され、開かれた施設を目指し、質の高いサービスを提供することを第一義として考える」と決意を語った。

 また、施工者である加賀田組の松島髙英取締役会長は「この度は、栄誉ある工事に御下命頂き、大変光栄である。無事故、無災害はもとより、一丸となって工期内に立派なものを引渡しできるように努めたい」と誓った。

【写真=鍬入れを行い、安全を祈願。施設の完成イメージ】

あいれふ石塚パース003952.jpg あいれふ石塚地鎮祭【鍬入れ】003953.jpg あいれふ石塚地鎮祭003954.jpg

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