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旧銚子西高跡地に定員136人で整備/新外川園が今夏着工、豊で基本設計

2011/03/08 日刊建設タイムズ

 銚子市社会福祉事業団(銚子市外川町1-10828)の新年度予算案が、今月3日に開催された理事会で承認された。新年度予算には「(仮称)新外川園整備事業」の事業費が計上されたが、予算額は現状では未公表。建設場所は、当初の市民センター駐車場から変更し、旧銚子西高校跡地に正式に決定した。同敷地を対象に現在、基本設計が進められている。基本設計は豊建築事務所(東京都港区青山5-9-15)が担当。

 基本設計は年度内に完了する見通しで、県に提出している補助の内示を待って、新年度で実施設計を行い、設計完了後に着工する。順調なら5月ごろに事業者を募集し、6月ごろに事業者を決定し、8月ごろの着工を目指す。工事は単年度で実施し、来年3月の完成を予定している。

 (仮称)新外川園は、既存の特別養護老人ホーム外川園(外川町1-10828)を移転改築して整備する。施設の建設場所は旧銚子西高校の跡地で、野尻町1472番1及び1600番の一部地先。敷地面積は7597.22㎡。建物はRC造3階建て。定員は現状の110人から26人増の136人で計画。部屋割は、多床室96人、個室40人、ショートステイ4室。多床室は現行の6人部屋15室を4人部屋24室に、ショートステイを2室から4室にそれぞれ増やし、新たに個室40室を設置する。

 同施設は当初、市民センター(銚子市小畑新町7756)の東側駐車場の約1191㎡内への移転を予定していたが、建設手続きの問題などから建設予定地を変更した。建設地の変更に伴い、施設規模も変更。定員を当初計画の130人から136人に増加した。

 銚子西高校は市立銚子高校と統合され、銚子高校(春日町2689)の敷地内に新校舎を建設し、昨年9月に同校に移転した。このため、校舎を含めた施設が空いている。計画では、同校跡地面積は約4万8000㎡のうち、テニスコートのある一部を使用して整備する計画。

 既存の施設は、管理棟、北側居室棟、南側居室棟、南側居室棟の4棟で構成している。建物規模は、管理棟がRC造平屋建て延べ644.00㎡、北側居室棟がRC造平屋建て延べ576.00㎡、南側居室棟がRC造平屋建て延べ528.00㎡、南側居室棟がRC造平屋建て延べ288.00㎡。昨年度は施設の老朽化から耐震診断を実施した。診断業務はカトウ建築事務所(千葉市中央区栄町36-10)が担当。

 特別養護老人ホーム外川園は、1967年7月に定員50人で開設。70年4月1日に恵仁会が経営を受託し、82年4月1日から同事業団が市から事業を受託。06年4月1日からは同事業団が指定管理者に指定され、管理運営を行っている。今年4月1日からは事業移譲による自主運営となり、実質民営化される見通し。

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