飛島建設㈱(東京都千代田区、篠部正博社長)は「中期3ヵ年計画」(2011~2013年度)を策定した。4月から実施するもので、今年7月に本社社屋を神奈川県川崎市へ移転することや、380人程度の早期退職者募集を位置付けている(退職予定日5月31日)。
海外事業については、現行でブルネイとパキスタンに限定しているものの、インドネシアや東チモールといった周辺国へ拡大する考え。ODA案件を中心に展開する方針だ。
今年5月から、組織体制も抜本的に変更する。現行では土木事業本部と建築事業本部があり、その下に各支社などが位置付けられている。新体制では両本部を統合し、重層組織の解消を図る。海外部門は国際支店を設け、一元化する。
また同計画では、土木分野における「大都市圏への経営資源集中」「総合評価対応の強化」などを盛り込んだ。
さらに新たな取り組みとして、「都市インフラ・防災関連のコンサルティング事業」「環境関連のソリューション事業」などを掲げている。