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県管理道路の供用見通し/13カ所が7月以降に/幸久橋と石下橋は点検へ

2011/04/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 県災害対策本部は、3月29日現在で通行止めとなっている県管理道路43カ所の供用見通しを明らかにした。水戸市とひたちなか市を結ぶ勝田橋が3月末に供用を見込む一方、国田大橋(水戸市)など13カ所が7月以降にずれ込む見通し。国道349号の幸久橋と石下橋(常総市)は、余震沈静化を待って点検するという。現在も、地元建設業者らによる懸命な復旧作業が続く。

 3月末に供用を見込むのは、馬渡水戸線のひたちなか市東中根地内と同路線の勝田橋の2カ所。路面隆起や段差、亀裂の解消が地元建設業者らの手で行われている。

 そして4月中旬には、中石崎水戸線(水戸市酒門町)、国道349号(那珂市額田南郷)、常陸那珂港山方線(那珂市南酒出)の3カ所が供用の見通し。

 その後、4月末に供用を見込む箇所は15カ所と最も多く、梅戸橋(水戸市備前町)、湊大橋(国道245号)、高戸大橋(高萩インター線)、茨城鹿島線(鹿嶋市宮中)、鬼怒川大橋(筑西三和線)など。

 5月末には、十王里美線(日立市十王町友部)や谷田川橋(つくば市谷田部)、石岡田伏土浦線(石岡市北根本)、深沢岩瀬線(桜川市門毛)の4カ所が供用見込み。

 6月末は、水戸勝田那珂湊線(ひたちなか市中根)、日立いわき線(北茨城市中郷町日棚)、水戸鉾田佐原線(稲敷市西代)の3カ所。

 ただ、国田大橋(水戸市)や静跨線橋(那珂市)など13カ所は7月以降が見込まれており、幸久橋(国道349号)と石下橋(常総市本石下)が余震沈静化を待って点検する段階。大震災が引き起こした〝爪跡〟は、県内の公共交通機関にしばらく影響を及ぼしそうだ。


【写真=鹿行大橋は落橋し、通行止めになっている(写真は鉾田市側)】

鹿行大橋は落橋し、通行止めになっている(写真は鉾田市側)011213.jpg

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