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群馬県高崎市

6期24年の任期全う/松浦幸雄高崎市長が退任

2011/04/29 群馬建設新聞


松浦幸雄高崎市長の退任セレモニーが27日の業務終了後、市役所で行われ、職員や市民らの惜しみない拍手に送られながら長年通い慣れた市役所を後にした。松浦氏の正式な市長任期は5月1日まで。

高崎市歌斉唱の後、最後のあいさつに立った松浦市長は「公平で、公正な市政、市民が中心の市政の高崎の伝統を守り、きょうまで自分なりに邁進してきた。1期目は全国に先駆け音楽祭や映画祭など多くのイベントが産声をあげた。その後、環状線の全線開通、全国初の染料植物園、そして平成10年には新庁舎が完成。4期目には市政100周年を迎えるとともに、特例市へレベルアップした。続く5期目は町村合併により、名実ともに県を代表する市となった。最後の6期目ではこの4月に中核市が誕生した。この24年間、本市の着実な発展とすべての市民の幸せのために職員の皆様には全力でとりくんでいただき、汗を流していただいた。心から深く感謝申し上げる。現在の高崎市は日本の中でも大きな存在感を示す市となった。5月2日には新市長さんのもとこれまでのまちづくりと伝統の精神が守られ、なお一層の発展を期待します。最後に24年間どうもありがとうございました。」と感慨深げに語り、重責からの開放感と仕事をやり遂げた達成感からかさわやかな笑顔と満足そうな表情とともにどこか寂しげに下を向いてうつむく場面もあった。

このあと職員や市民、OB等からの鳴り止まない拍手の中、正面玄関を背に退庁。その後、場所を移して音楽センターや市内ホテルで松浦市長の功績を称えるセレモニーが夜遅くまで続いた。

松浦市長は、これまでの歴代高崎市長の中で最多任期となる6期・24年間にわたって市政運営の舵取りを行ってきた。松浦市政は1987年に「高崎市を日本一立派な地方都市に築き上げたい」と宣言してスタート。その約1年8カ月後に昭和が終焉、年号が平成へと移る歴史の変革期を経てこの日静かに幕を下ろした。

松浦市長の後任を決めるための市長選で激戦を制した富岡賢治新市長は週明けの5月2日に初登庁する。


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