RFO(年金・健康保険福祉施設整理機構)の存続問題にからみ計画が中断していた社会保険山梨病院(甲府市朝日3-8-31)の新病院建設がようやく本決まりとなった。上部組織にあたる全国社会保険協会連合会は4月12日付けで建設の認可が下りたことを病院側に通知。新病院の規模も当初計画通り約1万3000㎡に決まった。
病院担当者も安堵の表情を浮かべていた。10年以上かけて進めてきた新病院建設の計画も、最終段階に入り病院を運営するRFOの存続問題で中断。今後の見通しが立たない中、それでも建設できることを信じ準備を進めてきた。
計画の中断は建設費に充てる資金面にも影響を与えた。県が創設した病院耐震化のための基金を使う条件としていたのは2010年度内着工。それが不可能となり予定していた約7億円の補助金が使えるかどうか不透明な状況におちいった。
新病院は当初計画通りRC造地上6階、地下1階建てで、延床面積は約1万3000㎡。病床数は当初計画から21床減らし168床(42床×4病棟)で診療科は現状維持。総事業費は建設費30億円を含め約50億円を見込む。設計は松田平田設計(東京都)が担当した。
施工者の選定は一般競争入札で行う。入札の内容は同病院と上部組織が同じ健康保険天草中央総合病院(熊本県天草市東町101)の耐震整備工事と同様になる見込み。このため参加資格は厚労省の入札参加資格におけるA単体またはAとBのJV、総合評価ではなく価格のみの入札になる模様だ。
6月には公告し7月入札。8月下旬には建設地に建っている看護宿舎などの解体に入り12年度中の完成を目指す。既存病院(RC造4階約1万500㎡)は新病院完成後に別発注で解体し駐車場にする予定でいる。
新病院は基本的には借り入れた自己資金で建設する予定だが、補助金についても交付してもらえるよう引き続き県と協議を続ける。ただ新病院建設は決まったもののRFOが解体される来年9月以降の病院の受け皿は依然として決まっておらず、病院経営の基盤は定まらないままだ。
同病院の志村敦事務局長は「震災の影響もあったのか、ようやく許可が下りた。地域のみなさまに安心してもらえる病院をつくっていきたい。来年9月以降は公的な病院として存続するものと思っている」と話している。
















