一般社団法人埼玉県冷凍空調工業会は17日、法人化としては第2回目の定期総会を、大宮サンパレスで開催し、地域社会への貢献活動強化、高圧ガスの保安、フロン回収・破壊処理の促進、会員の増強・健全な運営などを柱とした、2011年度事業計画案並びに収支予算案などを承認した後、役員改選を行い、村田佳久会長(村田冷機工業㈱)を再選した。
副会長ポストは、1人増員の4人体制とし、黒木健之氏(㈱協同エンジニアリング)と後藤康治氏(㈱関東日立)を再任し、新たに山内征二氏(ムサシノ空調㈱)と宮喜久男氏(㈱ヤマト埼玉支店)を選任した。
また、総会では副会長を退任した新今朝雄氏ら業界功労者4氏、優良従業員1氏、永年勤続者6氏の表彰式が行われた。
開会にあたり、村田会長は、東日本大震災の被災者に哀悼の意を示してから、「今回、大事故となっている原発は、これまで地球温暖化防止の切り札のように言われてきたが、その歴史は僅か50年余と短く、われわれは過信をしていたのではないか。今後、無駄な電気を使用しないように節電に努めることが大切だが、これをビジネスチャンスと捉え、省エネシステム製品の積極的提案営業により、業界の責務遂行と受注売上げの向上に寄与していきたい」とあいさつした。
来賓あいさつでは、県危機管理防災部の川邉政明化学保安課長が、「省エネルギーの視点からもご助言、お力を振るっていただきたい。自分のフィールドで力を発揮することが、日本経済の復活につながると思います」と祝辞を寄せた。
第2部の記念講演では、日本冷凍空調設備工業連合会の技術アドバイザーを務めている美濃山貞敏氏が、『冷媒フロン問題に関する最近の動向』をテーマに講義した。
表彰者は次のとおり。
【業界功労者】▽新今朝雄氏(新和機設㈱)▽平田毅氏(日新エアコンサービス㈲)▽中山淳也氏(中山エンジニアリング㈱)▽石川勝一氏(積田冷熱工事㈱)
【優良従業員】▽門田啓二氏(太陽空調設備㈱)
【永年勤続者】▽桑原繁氏(新和機設㈱)▽飯島繁雄氏(㈱関東日立)▽須藤洋一氏(同)▽須藤正志氏(㈱ヤマト埼玉支店)▽田中芳典氏(同)▽村田元久氏(㈱協同エンジニアリング)
【写真=あいさつする村田会長】