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千葉県安房郡市広域市町村圏事務組合

ごみ基本計画でエスイイシイを特定/安房広域組合広域ごみ施設 処理方式、施設規模、位置など検討

2011/05/30 日刊建設タイムズ

 安房郡市広域市町村圏事務組合(館山市北条420-4、理事長・金丸謙一館山市長)は26日、「一般廃棄物(ごみ)処理基本計画及び循環型社会形成推進地域計画等策定業務」の簡易公募型プロポーザルの選定結果を公表。優先交渉権者にエスイイシイ(東京都江東区佐賀1-1-16)を特定した。プロポーザルには5者が参加し、今月24日に開かれた2次審査で最高点を獲得した同社が選定された。次点には中外テクノスが選ばれた。今後、正式に委託契約を締結し、業務に入る。委託期間は2012年3月21日まで。委託費の上限は1659万円(消費税込み)。施設は15年度内の着工、19年度内の竣工を予定している。

 同業務は、ごみ処理広域化に向けてごみ処理施設計画の基礎となる基本構想を策定し、地域計画をまとめる。主な業務内容は、①一般廃棄物(ごみ)処理基本計画策定②ごみ処理施設基本構想策定③循環型社会形成推進地域計画策定④委員会及び説明会への出席及び資料作成、など。

 このうち基本構想では、中間処理施設計画(熱回収施設)の事業の目的及び内容を定め、施設基本計画の基礎となる施設概要を作成し、併せて中継施設の施設概要作成及び最終処分場等の関連施設の検討も行う。

 また、中間処理施設(熱回収施設、マテリアルリサイクル施設)の計画に関してメーカーアンケートを行い、方式選定等及び建設費、維持管理費等の資料を作成する。メーカーアンケートでは公設公営、BOT及びDBOなどPFIの導入可能性についての調査を実施する。

 一般廃棄物処理基本計画の期間は11年度を初年度とし、25年度までの15年間とする。ごみ処理施設基本構想では、熱回収施設(焼却、溶融)、マテリアルリサイクル施設(資源化施設、学習・展示施設等及び粗大ごみ処理施設)、最終処分場、その他の施設について施設の規模及び運転時間、建設位置などについてまとめる。

 熱回収施設については、処理方式、灰処理方式を選定。学習・展示施設を含むリサイクル施設及び粗大ごみ処理施設についても処理するごみの内容及び処理方法について基本的な事項を定める。

 なお、プロポーザルは4月15日に公告し、同月26日に参加を締め切った。その結果、エスイイシイのほか、環境技研コンサルタント、日本環境工学設計事務所、中外テクノス、国際創建コンサルタントの4者から参加申請書の提出があり、選考委員会で審査。全者が第2次審査に進み、今月20日に企画提案書の提出を締め切り、24日にプレゼンテーション及びヒアリングを実施して優先交渉権者を特定した。

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