記事

事業者
JA茨城県厚生連

おおつ野ヒルズに決定/土浦協同病院の移転/JA県厚生連

2011/06/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦協同病院(土浦市真鍋新町)の移転候補地を検討する土地選定委員会の6回目の会合が16日開かれ、病院を運営する県厚生農業協同組合連合会(JA県厚生連)は、移転先を土浦市東部に立地する、おおつ野地区の民有地「土浦ニュータウンおおつ野ヒルズ」に決定したと報告した。

 新病院は10haの敷地に、現病院の900床から800床に減少した病棟などを建設し、駐車場には2500台を確保する計画。総事業費には約286億円を見込んでいる。

 委員会の後、会見で市野沢弘会長は、被災した水戸協同病院の建て替えを視野に、新たな土浦協同病院について「早期に着工したい」との意向を示し、藤原秀臣名誉院長も「2012年度夏ごろに着工し、14年度夏ごろ開院したい」と努力目標を示したが、震災の影響もあることから着工時期は流動的だ。

おおつ野ヒルズは、JR常磐線土浦駅東口から約6kmに位置する総開発面積約100ha。事業地は中心部を南北に走る市道田村沖宿線により東側の業務・商業系ゾーンと西側の住宅系ゾーンに大きく分けられている。業務商業系用地の約40haと住宅系用地の約13haを川商リアルエステート㈱(東京都千代田区)が所有。

 おおつ野地区を選んだ理由として、県厚生連は土地の面積や安価な価格、早期着工が可能なインフラ―などを挙げている。

 今回の委員会で建設地が決まったことから、今後、用地取得や設計の作業に入る見通し。

 移転問題を巡っては、土浦市が真鍋地区を推薦していたほか、新たに区画整理事業での整備を提示していたが、県厚生連側は事業に要する費用や時間を理由に難色を示していた。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら