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清水建設/スマートサイトシステムで一元管理/現場の省エネ・CO2削減・節電

2011/07/08 本社配信

 清水建設が施工現場の省エネ・CO2削減・節電を一元管理するために導入している「スマートサイトシステム」が、東日本大震災以降に求められている現場での節電対策として期待されている。

 同システムは、CO2削減効果のある各種の「省エネ技術」と現場の省エネを監視する「省エネ監視システム」、現場での再生エネルギーを管理する「創エネ監視システム」を組み合わせ、これらを統合する「総合管理システム」によって建設現場で発生するCO2削減を総合的に管理するもの。

 適用している新東名高速道路鳳来トンネル作業所では、省エネ監視システムによる換気設備の省エネ運転、坑内仮設照明のLED化、太陽光発電による創エネ活用により、試算の結果、約27%の節電効果が見込まれる。

 同システムの導入によってリアルタイムに施工現場での電力消費量や環境、現場の状況が把握できるようになり、エネルギー使用状況の「見える化」が実現した。さらに「見える化」により作業員への意識付けが明確になり、作業所全体の省エネ・節電に対するモチベーションアップにつながってきているという。

 清水建設では施工中のCO2削減の定量的な管理手法としてダム工事に初適用し、現在はトンネル工事への展開を行っている。今後は、それ以外の工種へも広く適用を推進し、現場におけるCO2削減・省エネ・節電を図っていく考えだ。



【写真=スマートサイトシステムを導入した鳳来トンネル】

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