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埼玉県さいたま市都市局

区役所解体は12年度以降に実施/岩槻区まちづくり検討委

2011/08/31 埼玉建設新聞

 さいたま市都市局は、岩槻駅周辺地区のまちづくりのあり方を検討する「岩槻まちづくり区民検討委員会」(委員長・渋谷治美埼玉大学副学長、21人)の第4回会議がこのほど開かれ、「歴史・文化」を軸に自然、暮らし、商業、交通を補完するというコンセプトを決めた。今年度中の移転が予定されている岩槻区役所の跡地については今後具体化し、活用方針が決定した時点で区役所施設の解体が行われる。

 同委員会は、地下鉄7号線の岩槻駅延伸やも岩槻区役所の移転など、市の副都心の一つとして位置付けられている同駅周辺で今後、大きな変化が見込まれることを想定しながら今後のあり方を検討するもので、これまでにまちづくり方針案を検討してきた。おおまかなアウトラインは国道122号、国道463号バイパス、元荒川。

 それによると、「点在する歴史的資源と人形づくりなど、歴史に培われた文化はまちづくりを特長づける重要な要素」を認識した上で、これを補完する各機能は、歴史・文化を支え、観光客や買い物客の興味を高め、さらに地域に誇りを持つことで、住み続けたくなるまちの形成につながる、とした。

 このコンセプトを基に、10月下旬に予定されている第5回会議からは、マスタープランの骨子案を作成、年度末までに素案を仕上げる。2012年度には実施方策などの検討に入る。この中で、岩槻区役所の跡地利用方針がテーマとなってくる。

 現区役所は耐震性に問題があるため、補強を施しての利用する可能性は低く、来年度以降の委員会などで利活用計画を決定。その後解体工事が実施されるようだ。

 岩槻区本町6丁目地内の同区役所は1971年にRC造地下1階地上5階建て、延べ床面積6551・01㎡の本館を建設後、別館4館を建設。施設総延べ床面積は8267・20㎡。敷地面積は1万4708・03㎡。

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