ユニテック(長澤要吉代表取締役社長、太田市小舞木町649℡0276-49-1861)は、道路工事現場などで省力化を図り、作業効率を高めるオリジナル建設機械を開発、実績を伸ばしている。特に、土砂の横出し装置付きダンプ「横だし均平くん」は北関東自動車道の舗装現場で使用されたほか、アタッチメント用油圧バイブレータ「ブルン太くん」は大手企業が複数台購入するなど高評価を得ている。
「横だし均平くん」は、ダンプの側面から土砂・砂利を排出させることができる積荷排出機構で、埋め戻し作業などにおいて省力化を実現する。ラジコン操作でダンプ荷台を上下させ、油圧ポンプとスクリュー直結型油圧モーターで土砂を排出する仕組みとなっている。軽トラックから大型ダンプまで、新車・中古車問わず装着可能で、開削現場で威力を発揮する。バックホウやオペレーターもいらないため、従来工法と比較して1立方mあたり、およそ20分の1の費用で済むと計算されている。2000年には国土交通省の新技術活用システムに登録されたほか、「ぐんまの1社1技術」にも選定されている。
「ブルン太くん」は、バケットと組み合わせ、油圧ショベル操作によりランマーを凌ぐ強力な締固めを実現。溝掘削、ならし、締固めの「1台3役」をこなす。作業時間のロスもなく、抜群の経済効果を得られるほか、低騒音、安全性にも配慮がなされている。重機のサイズに合わせて5種類の形式がある。
長澤社長は「ブランドとして商品販売したい。メリットは必ずあるので、マーケットで評価してもらえれば」と意気込む。予算縮減により厳しさを増す建設現場での省力化、経済効果が抜群の商品を今後も提供していく考えだ。
同社ホームページ(http://www.burunta.co.jp)では、「横だし均平くん」「ブルン太くん」以外にも散水車や高所作業車といった商品を紹介しているほか、「横だし均平くん」の作業風景も動画で公開している。