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茨城県道路建設課

美浦栄線BPの(仮)新利根川橋/長大で詳細設計着手

2012/02/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部道路建設課は、県道美浦栄線バイパスに架ける(仮)新利根川橋(利根町惣新田)の詳細設計を、このほど㈱長大(東京都中央区)に委託した。新利根川と河川沿いの町道の上を、橋長180m、有効幅員11mの橋梁が架かる計画。経間は、中央の「鋼3経間連続非合成鈑桁」に、両側の「PC単純プレテンホロー桁」を含めた合計5経間。設計納期はことし3月末までだが、新年度にずれ込みそう。用地買収の進ちょくをにらみながら、次年度以降の工事発注を目指す。概略設計で算出した総工費は約9億円。

 県道美浦栄線は、美浦村の国道125号を起点とし、若草大橋有料道路を経て、千葉県栄町の国道356号に至る広域的な幹線道路。

 このうち、県では龍ケ崎市から千葉県栄町までの8・4㎞区間をバイパス区間とし、1995年度(平成7年度)から整備している。幅員が30m/6・5m。暫定2車線。

 これまで、利根川渡河部の若草大橋(有料道路)を含む1・7㎞区間を2006年度に供用したほか、昨年11月には龍ケ崎市八代町の県道竜ヶ崎潮来線から大徳町の美浦栄線現道まで3・1㎞を供用。残すところ、北側の500m区間と南側の2・2㎞区間のみとなった。

 (仮)新利根川橋は、このうち2・2㎞区間にあたる部分。利根町と河内町の行政界に位置する。計画諸元は、橋長180m、有効幅員11mで、うち歩道が片側の3m、車道6・5。

 上部工事形式が、鋼3経間連続非合成鈑桁(中央経間)と、PC単純プレテンホロー桁(側経)の合計5経間。PC単純プレテンホロー桁の部分は、それぞれ河内町道と利根町道が通る。

 下部工形式は、逆T式橋台、張出式橋脚。基礎形式はSC杭とPHC杭を合わせた杭基礎となる。

 本年度に県竜ヶ崎工事事務所から発注された概略設計を長大が策定。さらに、ことし1月12日には詳細設計を県道路建設課が指名8者で発注、長大が3042万9000円で落札した。

 その際の仕様は、橋梁詳細設計180m、仮設構造物詳細設計2基、擁壁・補強土詳細設計4カ所。納期はことし3月30日までだが、繰り越すことが予想される。


【図=完成予想】

美浦栄線バイパス位置図016149.jpg

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