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茨城県道路建設課

湊大橋が供用/今後は解体、4車線化へ

2012/05/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部道路建設課が国道245号の4車線化の一環として架け替えを進めてきた「湊大橋」の新橋(2車線片側歩道)が5月24日に供用した。同日午後3時には旧橋と新橋の交通がスムーズに切り替えられ、50年以上経過した旧橋の利用が幕を閉じた。今後は、本年度内の工事発注を目指して旧橋の撤去工事を進めるほか、残り2車線分の整備を段階的に進めていく方針だ。

 那珂川に架かる湊大橋は、水戸市とひたちなか市をつなぐ延長401mの長大橋。幅員が狭く歩道もないため、歩行者や自動車など円滑な通行に支障を来しており、1952年(昭和27年)に架設されてから50年以上が経過している。

 このため県では2002年度(平成14年度)に橋梁の架け替え工事に着手していた。供用延長は橋梁部401mを含む900mで、幅員が11/6・5m。

 そして今後予定されている旧橋の解体撤去は本年度内に実施予定。前年度には八千代エンジニヤリング㈱(東京都新宿区)に委託して解体撤去の詳細設計を進めた。現在、水戸土木事務所内で設計積算の作業を進めている。

 また、旧橋には東京電力の電力管が添架されていることから、東京電力による電力管の付け替えが済んだ後での解体撤去となる。水戸土木事務所では、これから東京電力と調整を進めるところだ。

 その後、2車線分の橋梁を解体した場所に建設する予定。新橋と同規模を見込む。新橋の建設におよそ10年を要したことから、これから建設する残りの橋梁も同程度の期間が見込まれる。


【写真=開通した湊大橋。旧橋(右)は本年度に解体を見込む】

開通した湊大橋。旧橋(右)は本年度に解体を見込む013145.jpg

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