一般社団法人千葉県建設業協会の前会長で、郡司建設㈱(本社・成田市)代表取締役の郡司正幹氏が、これまでの公共事業と建設業界での数多くの功績を評価され、春の叙勲で「旭日小綬章」を受章した。
氏の栄誉を称え、受章を祝した「郡司正幹氏旭日小綬章祝賀会」が26日、成田市内のホテル日航成田において、70人余が出席して盛大に開かれる。当日は出席者を代表して、成田市の小泉一成市長と一般社団法人千葉県建設業協会の鈴木雅博会長が祝辞を述べる予定。発起人は同協会北総支部、発起人代表は宮村良典支部長が務めた。
勲章は、今月1日に東京プリンスホテルで行われた「国土交通省勲章伝達式」において、前田武志・国土交通大臣(当時)から代表授章者として直接伝達された。同協会員では、05年に「旭日双光章」を受章した角田輝夫氏(平和建設興業㈱、当時)以来7年振りの快挙。
同協会の機関誌「建設展望」によると、郡司氏は1960年4月、先代の経営する建設業・郡司組に入社。同年6月に郡司建設㈱を設立と同時に取締役、71年6月に同社代表取締役に就任。この間、主に国、県、印旛郡市等の公共土木工事を、誠実かつ高い技術力で施工を重ねる企業活動の一方で、82年5月に(社)千葉県建設業中央会理事に就いてからは、業界一本化後の新生(社)千葉県建設業協会理事として、2000年5月からの4年間は副会長、04年5月からは会長として、厳しい社会・経済環境の中で協会と県内建設業界の課題克服と発展に尽力した。
地元の北総支部においても、76年4月から10年5月までの34年間にわたり理事、副支部長、さらに、90年4月からは支部長として業界発展に指導力を発揮し、会員の新しい施工技術や建築用新製品の導入を図るための研修等に積極的に取り組む一方、北総地域の台風等による河川災害、道路災害に備え、自治体と協力して、北総支部会員で構成する防災隊を編成し、災害発生時の河川・道路災害等に対する応急復旧体制を構築。地域と発注者から信頼される存在となった。
また、会員企業の技術力の向上及び技術者増員を図るための研鑚を目的とする「千葉県土木施工管理技士会」の設立に向けた活動をリードし、設立後には副会長、会長として、会員企業を対象に技術講習、研修を開催し、会員企業に所属する資格取得技術者数の拡大に繋げた。特に、継続学習制度(CPDS)に着目した氏は、毎年、技術者を対象とする研修会を積極的に開催し、技術者の資質向上に努めた。(写真は6月1日の「国土交通省勲章伝達式」で千賀子夫人と。提供/千葉県建設業協会)