記事

事業者
神奈川県

座間荻野Ⅱ期目指す/古在家バイパス5号橋着工

2012/07/11 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県厚木土木事務所は、(都)座間荻野線(県道42号・藤沢座間厚木)について、二四年度で、中津川大橋の床版工事等を実施して一期区間全体の四車線化を完成させるとともに、二期区間(延長約一・二㌔)の整備に向けて用地買収等を進める。一期区間は、二五年三月の供用開始を予定している。

 同事務所では、二期区間のうち一期区間と繋がる橋りょう部(延長三七五㍍)の用地買収を先行して行うと同時に、その先の台地部に在る三田小学校との用地補償の調整を進めている。

 二期区間の計画線上にある同校の体育館とグラウンドの移転について同校との調整が詰の段階にきているようで、橋りょう部の設計にも着手している。

 二三年度から着工した県道65号(伊勢原津久井)古在家バイパス一期区間(幅員九・七五㍍、延長八四〇㍍)については、このうちバイパス区間(延長四七〇㍍)の用地買収が概ね終了し、二四年度では、津久井寄りの5号橋(PC造・橋長四二㍍)の上部工を実施する。一期区間は、二八年度の供用開始を目途に整備を進める予定。

 古在家バイパスは全長約一、二四〇㍍で、二期区間(延長約七七〇㍍)は清川村役場に通じる。

 また、県道54号(相模原愛川)では、愛川町の馬渡橋(橋長四七・二㍍)の架替えに向けて設計に着手している。二五年度で仮橋(延長六〇㍍)を架設した後、現橋を撤去し、新橋を架設する。

 同事務所の河川事業の中では、二四年度から三川合流地点の河原口地区で河川拡幅のための高水敷掘削工事を始める。約一、六〇〇㍍の区間にわたって、現況約二五〇㍍の川幅を三七〇~四五〇㍍に拡幅する大規模な掘削工事となる。約三〇万立方㍍の土砂の掘削が予測され、相模湾沿岸の養浜材などとして有効活用される。

 河川拡幅の掘削工事は、相模川下流の座間市四ツ谷地区でも計画されている。

 流水を疎外する外来樹種(ニセアカシア)の樹林化対策として相模川・中津川の上流域で実施している「天地返し工法」による土砂の入れ替え工事が本格化している。同工法と伐材による樹林化対策は、年間約七万立方㍍に及ぶ。






紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら