県営住宅を管理する県建築住宅課は本年度予算に県営住宅改善事業費約2億3268万円を計上、老朽化した住宅の修繕を行い住環境の改善を図る。建て替えについては湯村、大月、岩下、白根の4団地に計約12億4800万円を計上。岩下団地本体に着工するほか来年度建て替える大月団地の設計に着手する。
修繕については下水道接続、風呂釜改修、天井改修、受水槽改修-のメニューを計画。天井改修は「石和」(笛吹市石和町、64戸)、「青柳」(富士川町青柳、48戸)、「中富」(身延町飯富、12戸)で予定している。
受水槽の改修は内外部の塗装替えなどを行う内容。予定する箇所は「和戸」(甲府市和戸町、60戸)、「伊勢」(甲府市伊勢、126戸)、「栗生野」(甲州市塩山上栗生野、60戸)「久那土」(身延町車田、30戸)、「下田原」(身延町、24戸)、身延第二(身延町波木井、40戸)、「小倉山」(富士吉田市新屋、72戸)。設計はナウ建築設計事務所が担当しており現在設計中だ。
下水道接続については「身延第二」(身延町波木井、40戸)、「寿」(富士吉田市上暮地、174戸)。風呂釜改修は「小瀬8・9号館」(甲府市小瀬町、計60戸)、「鰍沢北部団地1号館」(富士川町鰍沢、24戸)で予定しており、いずれも公告済み。
本年度建て替えを予定する岩下団地(韮崎市中島1丁目)については建築、電気、機械設備の3分離で発注する。これからアスベスト除去、既存施設の解体を行い「順調にいけば10月末には公告する」(県営繕課)見通し。
新団地はRC造4階建てで延べ床面積は1842㎡。新団地には近隣の「韮崎西」(韮崎市富士見町3丁目、10戸)を集約する計画で、韮崎西は新団地完成後の14年度に解体。跡地利用については今後検討する。
来年度からは大月団地の建て替えを控える。このほど設計を佐野建築設計事務所に委託。建て替えは現在地で行う。新団地はRC造5階建てで24戸を目安に設計する。間取りは1DK~3DK。
既存の団地はコンクリートブロック造2階建て(43・2㎡)の3棟から成る。現在24戸中13戸が入居しているがその他は入居募集を行っていない政策空家としている。
【写真=天井改修する青柳団地】