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山梨県大月市

大月駅前広場が近く完成/中心市街地の玄関口に/来月4日に竣工式挙行

2012/07/14 山梨建設新聞

 大月駅周辺都市再生整備計画事業の一環として2007年度から進めてきた「大月駅前広場整備」が近く完成する。

 大月中心市街地の玄関口としての立地を生かし田駅前広場は、当初の計画を縮小したが、駅前広場は約3000㎡の広さ(事業面積4010㎡)。駅利用者やバス・タクシーなどでごった返す従来の駅前を一変させる。広場内は▽コインパーキング10台▽タクシープール10台▽屋根付きバス停4カ所▽タクシー乗降場2カ所▽一般車降場1台分▽身障者駐車場1台分▽観光案内所・トイレ1カ所▽防犯カメラにパトカー駐車スペースなど設備が充実した。広場につながる国道20号からの進入路も県施工により拡幅され、併せて電線類の地中化も行われた。総事業費は約29億円。

 大月市は厳しい財政状況の中、学校施設など公共施設の耐震化に優先的に予算を充てるため、2011年度で事業を一時凍結すると発表。「南北自由通路」「橋上駅舎」「北口広場」など残る整備には、40億円程度の費用がかかると試算しており、財源として市の一般財源や市債、国からの社会資本整備交付金を充てる。国に対しては事業費の4割の補助を求める方針だが、国のシステムや社会情勢が計画当初から変化しているため、希望額が補助されないことも考えられるという。

 北口周辺への民間企業の誘致について市関係者は「更地となっている民有地がある。県外の商業系企業1社が関心を示している段階」と話す。

 8月4日には、大月市が主催し、竣工式を挙行。県知事をはじめ県議会議員、東日本旅客鉄道、富士急行、建設工事請負者など約90人を招く。

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