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渋滞対策候補を選定/中央道「大月IC」-「相模湖東IC」/一般道63カ所におよぶ交差点

2012/08/11 山梨建設新聞

 国や県、中日本高速道路などが集まり、交通渋滞の解消について話し合う会議が9日、甲府市内で開かれ、高速道路と一般道それぞれについて、対策を行うべき主要渋滞箇所の候補を挙げた。高速道路については中央道上野原IC-相模湖東IC、大月IC-上野原ICの2カ所、一般道では63カ所の交差点を候補として抽出。今後パブリックコメントを経て、9月に予定する次回会議で主要渋滞箇所を特定する。

 高速道路では、上野原IC-相模湖東IC間は一日のうち渋滞が発生している時間が長く、大月IC-上野原IC間は休日の東京方面において渋滞が頻繁に起きているとして候補とした。

 渋滞箇所の代名詞となっている「小仏トンネル」付近の上り坂に起因する速度低下が原因で、中日本高速道路は「抜本的な対策がとれないのが現状」と説明。同トンネル手前の車線を3車線運用するなどの渋滞緩和策を実施している。

 同社は新たな対策として、三陸道仙台港北IC-利府JCTにて運用されている「自発光式ペースメーカー」や「図形情報板」の設置を検討する。

 自発光式ペースメーカーは、青色LEDパネルを道路横に等間隔で設置し、車両の進行方向に向かい一定速度で光らせることにより、車両が一定速度を保つように促すというもの。渋滞の原因の一つとされる坂道での減速を抑制する効果が期待できるという。

 図形情報板は複数の経路が想定される環状道路などにおいて、通行止めや事故情報などを提供し、経路選択に役立ててもらおうというもの。すでに東北道仙台南IC手前に設置され、運用を始めている。

 一般道については、交差点63カ所が候補に挙がった。甲府市周辺では、「中小河原交差点」「小瀬スポーツ公園入口交差点」「竜王駅入口交差点」など慢性的に渋滞する箇所を候補とした。

 富士北麓周辺では、「上宿交差点」「富士見バイパス南交差点」と、国道139-138号で、3車線から2車線になることによる渋滞箇所をあげた。

 大月周辺では、国道139号と国道20号との接点となる「大月橋東詰交差点」、国道139号から都留バイパスへの入口となる「都留文大入口交差点」が選定された。

 今後同委は9月に対策を実施する箇所を特定。渋滞の緩和に向けソフト・ハード両面から対策を検討する。


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