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山梨県甲州市

来年度に3分離で工事発注か/馬場で設計作業進む/中央公民館リニューアル

2012/08/28 山梨建設新聞

 甲州市は、来年度から2カ年で「甲州市中央公民館リニューアル工事」を計画。建設事業費などは来年度の当初予算へ盛り込む予定だ。工事は建築主体・電気設備・機械設備による3分離発注になりそうだ。設計は先月下旬、馬場設計(甲府市塩部4丁目15-8・電話055-251-2300)へ委託しており、設計作業の中で具体的なリニューアル箇所などを詰めていく。

 具体的な工事については設計前のため未定だが、施設の耐震に問題はないという。施設の外部では屋上の防水や壁の塗装が主で、また内部では、床の張り替えや壁のほか、エアコンなど空調やLED証明機器の導入が考えられる。

 上塩後240番地にある中央公民館(甲州市民文化会館)は、RC造一部SRC造4階地下1階建てで、延べ床面積5608㎡の規模(敷地面積は1万2457・75㎡)。1981年度(昭和56年度)に建設されたもの。

 館内には大ホール、図書館、歴史民俗資科室、結婚式場、大会議室、小会議室(3)、研修室(3)、視聴覚室、料理講習室、茶会室、工芸室を備える。駐車可能台数は250台。

 公民館のメインのひとつ、文化ホールは身障者用車いす席4席を含めた805席の一床式大ホール。演劇、音楽会、映画会をはじめ、発表会、式典、大集会など広範囲の利用ができる。舞台も広く所作業台、平台などの大道具のほか、フルコンサートグランドピアノ、照明器具、音響設備、吊物装、舞台効果器などが完備されている。

 一方、図書館は延べ床面積450㎡。48席の閲覧席のほか、読書活動のための集会室も備えている。

本年度の当初予算には、リニューアル事業費2億8530万円を予算化。このうち舞台設備リニューアル工事のみ、4月下旬に、丸茂電機(東京都千代田区神田須田町1-24)へ発注している。工期は10月下旬まで。



【写真=築後30年経過した中央公民館】

築後30年経過した中央公民館002477.JPG

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