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ひたちなか新工場計画/10月1日に工事入札説明会/高周波熱錬㈱

2012/09/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 高周波熱錬㈱(東京都品川区、福原哲一社長、略称ネツレン)は、ひたちなか市に工場用地を取得して新工場(仮称・関東工場)を建設し、熱処理受託加工事業を展開する方針だ。施設規模はS造平屋建て延床面積約7000㎡。土地の取得を進める一方、10月1日には入札説明会を取引ゼネコン向けに開き、年明け着工、2013年10月操業を見込む。

 現在、関東地区の熱処理受託加工事業は、寒川工場(神奈川県高座郡寒川町)を中心に展開している。今後、北関東地区での事業拡大を目的に、新工場を建設することとなった。

 新工場は、県が管理する常陸那珂工業団地(ひたちなか市新光町)の敷地約2万㎡に建設予定。施設規模はS造平屋建て延床面積約7000㎡。従業員数は約65人。

 この工場で、建設機械や自動車部品などのIH(誘導加熱)技術による熱処理受託加工事業を展開する。設備投資額は約30億円。

 また、この計画を進めるにあたって、進出企業へ補助する経済産業省の「原子力災害周辺地域産業復興企業立地補助金」を申請。このほど県内31社のうちの1社として採択されている。

 同社では、今後、県と協議しながら土地の購入を進めていく。その一方で、10月1日には取引のあるゼネコン数社を対象に入札説明会を開き、工事業者を選定したい考え。

 その後、建築確認申請などを済ませ、年明け着工。およそ10カ月の工期を経て、2013年10月の操業開始を見込んでいる。

 この北関東地区では、同社グループの主要取引業界である建設機械や自動車部品などの企業が数多く存在することから、既存の受注対応はもちろん、関連する新規顧客の取り込みも行っていくという。

 ネツレンは、1946年に設立。資本金64億円(ことし3月現在)。従業員は連結1231人、単独733人(前同)。売上高446億3500万円(連結、ことし3月現在)。

 東京、神奈川、愛知などで、高周波熱処理をしたPC鋼棒などの製造販売を行う製品部門をはじめ、IH部門、技術部門、賃貸部門を展開。県内では、㈱ネツレン・竜ヶ崎(稲敷市角崎)がグループ会社として立地している。



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