千葉市は、2006年に策定した都市計画道路の見直しガイドラインに基づき、見直し対象路線の4割を廃止するなどとする見直し素案をまとめた。12月3日から年明け1月31日まで意見を募集するとともに、12月には関係する各区で説明会を開催し、来年3月に意見募集結果を公表する。
同市の都市計画道路(151路線、約402㎞)の約7割は整備が完了しているが、歩行者専用道路等を除いた約96㎞が未整備で、都市計画決定から20年以上を経過している。このため、都市計画道路の見直しガイドラインに沿って必要性や整備の優先度等を検証した結果、27路線約59㎞については計画を存続するものの、1路線約1㎞は変更、35路線約36㎞は廃止する。
現在の計画のまま事業を推進した場合には2500億円程度の事業費が見込まれ、整備完了までには50年以上かかると想定されるが、素案に沿って計画を見直した場合、廃止分の事業費は1500億円程度と試算され、当該事業費相当の将来的な負担を縮減できるとしている。
廃止路線のうち、骨格道路の廃止延長は2万7470m。主な対象路線及び廃止区間は、▽3・5・14中央赤井町線(W22m、L1510m、中央区今井町・大巌寺町・赤井町)▽3・3・18矢作町星久喜町線(W25m、L1190m、中央区矢作町・星久喜町)▽3・3・22大膳野町誉田町線(W22m、L1290m、緑区誉田町1丁目・同2丁目・高田町)▽3・3・23京成千葉駅北谷津線(W18m、L2020m、若葉区多部田町・大草町・北谷津町)▽3・3・25大木戸町土気町線(W22m~25m、緑区土気町L500m及び640m、緑区大木戸町L290m)▽3・4・35源町大森町線(W18m~20m、若葉区貝塚2丁目・同3丁目・同4丁目・加曽利町L1140m、若葉区加曽利町L1560m、若葉区大宮町・中央区仁戸名町L1830m)▽3・4・47仁戸名町古市場町線(W18m、中央区仁戸名町・大森町・花輪町・赤井町L1990m、中央区赤井町・生実町L540m)▽3・4・56犢橋町三角街線(W16m、L1800m、花見川区犢橋町・三角町・千種町)▽3・4・64原町小深町線(W16m、稲毛区小深町・若葉区若松町L610m、若葉区若松町・西都賀5丁目L1930m)▽3・5・84長作町線(W12m、花見川区長作町・作新台5丁目・同7丁目L1080m、花見川区作新台2丁目・同3丁目L480m)など。
また、地区道路の廃止延長は8950mで、主な対象路線及び廃止区間は、▽3・4・52三角町線(W16m、L1130m、花見川区犢橋町・千種町)▽3・6・89作草部町亀岡町線(W11m、中央区祐光1丁目・同4丁目・道場北1丁目L530m、中央区道場北1丁目・道場南1丁目・東本町・本町2丁目L700m、中央区亀井町・亥鼻1丁目L280m)▽3・6・92亥鼻千葉寺町線(W8m、L1010m、中央区亥鼻2丁目・同3丁目・葛城1丁目・同2丁目・千葉寺町)など。
このほか、変更路線1路線は骨格道路の3・3・10豊砂幕張町線(W60m、L970m、花見川区幕張町1丁目・同2丁目・幕張本郷4丁目)。将来交通量推計から2車線相当の幅員に変更する。