伊藤ハム㈱(兵庫県西宮市、堀尾守代表取締役社長)は、茨城県取手市下高井地内に総菜などを生産する工場を建設する。稼働予定は来年9月を予定。投資額は20億円を見込む。
建設地は、都市再生機構が進める取手市下高井の土地区画整理事業地内2万1306坪。ここに建物面積約6000㎡の工場を新設し、コンビニエンスストアやスーパー向けを中心とした総菜を生産する。設備は調理加工食品一貫生産ラインとし、生産能力は年間2600トンを見込む。
設計・施工業者は現時点で非公表。来年春に着工し、同年9月の稼働を見込む。
販売計画としては現行50億円を75億円に拡販したい考え。
また同社は、中期経営企画の一環である成長戦略の達成に向け、ハムやソーセージなどを生産する主力の東京工場(千葉県柏市根戸1-3)の生産能力も増強する。
来年から数年で70億円を投じ、生産設備の効率化を推進。現行の生産ラインを整流化すると同時に新型の生産設備を導入することで能力を現状より20%増強する。
なお伊藤ハムは、本社・西宮工場を始め、首都圏・中京・北陸・四国・九州・東北・北海道など全国各地に9工場を展開。県内では守谷市に中央研究所を有する。