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茨城県つくばみらい市

6月議会での承認目指す/工事に6・5億/つくばみらい市の(仮)みらい平コミセン新設

2013/03/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくばみらい市生涯学習課は、人口が増え続けているみらい平地区内にコミュニティセンターを新設する。工事は一括での発注を予定しており、新年度早々にも一般競争入札を公告。6月の市議会定例会で承認を得て着工したい考え。工事は2カ年継続で進め、2014年秋の開館を目指す。


 

 新年度当初予算案では、建設工事の2カ年継続費に総額6億5488万5000円(13年度=2億4120万円、14年度=4億1368万円)、監理業務の2カ年継続費に総額1846万円(13年度=738万4000円、14年度=1107万6000円)を計上した。

 同市みらい平地区は、人口が増え続けており、市では、同地区内(陽光台3丁目242街区)への小学校新設など、対策を進めている。今回は住民サービスの充実のため、同地区内へのコミュニティセンター建設を計画。

 建設地は紫峰ヶ丘4丁目656街区の3294・18㎡。施設規模はRC造2階建て、延べ床面積約1947・86㎡(1階1026・90㎡、2階920・96㎡)。

 内部施設としては、1階に事務室、図書館分館、多目的室、プレイルーム(子育て支援室)、談話展示スペース、防災備蓄倉庫を用意。

 このうち図書館は、延べ258・68㎡に蔵書2万冊で計画。閲覧コーナー30席のほか、児童コーナー(13㎡)を用意する。多目的室は120人収容の211・40㎡。防音可動間仕切で部屋を分割(118・20㎡、93・20㎡)して使用することもできる。

 玄関正面のホールは40人の収容が可能。また玄関を入った左側には、利用者用下足コーナー(318足分)を用意。児童館機能は2階となるため、児童館用の下足コーナーは一般用とは別に玄関横の階段下に144足分を設置する。

 子育て支援室を兼ねたプレイルーム(64㎡)は、屋外広場と隣接する敷地南西側に配置。正面玄関とは別に、プレイルーム用の玄関を設ける。

 2階には、小型児童館部門として252・80㎡を確保。遊戯室(140・40㎡)や児童図書室(37・20㎡)、事務室を配置し、廊下にはランドセル用ロッカーを51カ所設置する。

 会議研修室は3部屋(45人用・18人用・24人用)。和室は10畳2部屋で、給湯室・調理準備室などを挟み、20人用の調理室(59・85㎡)が並ぶ。

 このほか音楽スタジオ(防音室、12人、26・40㎡)や相談室(4人、17・60㎡)、キッズコーナー(10人、26・65㎡)を配する。

 トイレは1階と2階にそれぞれ男子・女子・多目的を設置するほか、プレイルーム内には多目的トイレを用意。

 また施設屋上を活用し、太陽光発電パネル(15kW)と蓄電池(15kW)を整備。太陽光関係の工事費は5200万円程度を見込んでおり、工事継続費の2年目分(4億1368万円)に含まれている。

 駐車場は39台分(多目的駐車場2台、職員駐車場3台含む)。駐輪スペースは2カ所計37台分とする。

 メインアプローチは敷地北西側(市道17003号線沿い)とし、反対の南東側(市道17076号線沿い)をサブアプローチとする。また市道1級11号線沿いの歩道から、直接屋外広場およびプレイルームへアプローチできるよう、歩行者用の門扉を設置する。

 基本計画・基本設計、実施設計は㈱須藤隆建築設計事務所(土浦市港町)が担当。本年度内に実施設計の策定を完了する。

 なお工事発注にあたっては、工種ごとの分離はせず、一括で発注する見通し。新年度早々にも一般競争入札を公告し、6月市議会での承認を受け着工。14年秋の開館を目指す。

みらい平地区コミセン 事業概要

所在地 つくばみらい市紫峰ヶ丘4丁目656街区

土地の面積 3294.18㎡

施設の構造 RC造 2階建

延床面積 約1947.86㎡(1階1026.90㎡、2階920.96㎡)

施設概要 1階:事務室、図書館分館、多目的室、プレイルーム(子育て支援室)、談話展示スペース、防災備蓄倉庫

     2階:会議室、和室、調理室、キッズコーナー、音楽スタジオ、相談室、小型児童室

総事業費 約9億4000万円



【図=(仮称)みらい平地区コミセン建物配置図】


みらい平地区コミュニティセンター014652.jpg

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