関東地方整備局の直轄工事現場における2012年度の盗難被害は108件だった。近年の盗難件数は09年度130件、10年度88件、11年度89件と推移している。
108件のうち、盗難物で最も多かったのは「敷鉄板・鋼材など」で24件。11年度と同じ傾向にある。次いで「電線類」18件、「大型建設機械(バックホウ、ユニック車など)」17件、「現場事務所備品」8件などとなっている。
また都県別では茨城県が44件と最多。以下、埼玉24件、千葉13件と続く。
具体的な事例としては、埼玉県幸手市内の地盤改良工事において、7月31日に敷鉄板8枚が被害にあった。出入口である現場搬入ゲートが解体され、侵入されている。
茨城県猿島郡における地盤改良工事では、9月4日に電線ケーブル30mが被害にあった。地盤改良プラントの電線ケーブル(キャプタイヤケーブル)が切断され、盗難された。
同じく茨城県鹿嶋市内の復旧工事では、7月26日に軽トラック2台が盗難された。このケースでは、現場休憩所の窓ガラスを割られて侵入。休憩所内に保管してあった鍵を盗まれ、軽トラックが盗難された。