信濃川改修期成同盟会(会長=森民夫・長岡市長)は、このほど長岡市のまちなかキャンパス長岡において2013年度の総会を開催。大河津分水路の大規模改修を盛り込んだ信濃川水系河川整備計画原案を、4月に国が公表した経緯を踏まえて、足並みを揃えた整備促進活動に一致して臨む旨を確認。6月の「合同中央要望会」に、14年度事業着手等を織り込んだ要望書を提出する。
同盟会は、大河津分水路河口上流、信濃川本川中流、魚野川上流域の6市町および関係団体による組織。燕市、長岡市、小千谷市、十日町市、津南町、魚沼市、南魚沼市の代表が出席し、本年度の事業計画案を審議、了承した。
冒頭あいさつでは森会長が「ここ数年の集中豪雨で、避難勧告等を発令する場合は大変な混乱が生じる。一日も早く懸案箇所の改修が進むよう、お願いしたい」と国側へ要請。
来賓の常山修治・信濃川河川事務所長も、「10年前から大河津の改修を進め、本年度は可動堰も最終段階となるが、分水路改修の早期事業化に向け、引き続きの御支援を願いたい。ことしは国土強靭化に先駆け、12年度の補正で大河津上流右岸高水敷等の工事着手が可能となった。さらに内水対策のポンプ整備も進める。着実な事業を進めるために協力をお願いする」と述べた。
議事では、14年度国家予算編成に対する要望書(案)を了承。老朽化が著しい第二床固の改築を重点とする大河津分水路改修をはじめ、長岡市の信濃川右岸信濃地区の堤防強靱化、柿川放水路合流点の樋門整備、小千谷市信濃川左岸上片貝地区、魚沼市魚野川右岸竜光地区の堤防整備等の早期推進を盛った。
今後、6月5日に東京都の砂防会館別館で開催予定の合同中央要望会に、大河津分水路改修期成同盟会とともに出向き、県選出の国会議員、国交省幹部らに働きかける計画としている。
【写真=要望書の内容を決めた】