新潟県土木施工管理技士会(猪又茂会長)の本年度通常総会が5月31日、新潟市内のANAクラウンプラザホテル新潟で開かれた。
審議に先立って猪又会長は、「政権が交代し、4年ぶりに光が差し込んできた」と、今後の経済効果に期待を寄せるとともに、労務単価の引き上げなど、長年の懸案事項も前進していると述べ、「発注者にわれわれの声が届いたものだと認識し、今後も意見交換や要望活動を積極的に行い、土木施工管理技士の地位向上に努めていきたい」とあいさつした。
総会では、昨年度の収支決算や本年度の事業計画および収支予算案などについて審議を行い、いずれも原案どおりに承認された。
総会終了後には、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏が「国土強靭化で強い日本を創る」をテーマに講演。先月28日に開催された「国土強靱化の推進に対する関係府省庁連絡会議」第3回会議で示された当面の対応(案)を紹介。藤井氏は、国会に提出されている国土強靱化基本法案を基に「オールジャパンで国土を守っていかなければならない」と、同法案の必要性を強調。7月の参議院選の結果にもよると前置きしながらも「早ければ秋の臨時国会で法案を成立させ、推進本部を立ち上げ、計画を加速させたい」と述べた。
また、木村邦久北陸地方整備局企画部長から国土交通行政の最近の話題と題してそれぞれ講演が行われた。
【写真=猪又会長と藤井教授】