新潟県内の渋滞対策推進にあたり、北陸地方整備局や新潟県、新潟市、東日本高速道路、運輸事業者などの関係団体が連携して効果的な対策を実施するために設置された新潟県渋滞対策協議会の4回目の会合が24日に開かれ、本年1月に公表した「地域の主要渋滞箇所」を踏まえた効果的な渋滞対策の実施に向けた今後の取組み方針等を議論。本年度からは①新潟地区②新発田地区③三条地区④長岡地区⑤上越地区―の主要渋滞箇所が集中する5つのエリアで地区ワーキング(WG)を設置して、具体的な対策や効果検証を実施するとともに、地区WG検討範囲外では関係機関が各市町村単位で具体的な対策や効果検証を実施することが決まった。
今後、商工会、運輸事業者、運輸局、交通管理者、東日本高速道路、道路管理者で構成するWGを設置し、各エリアの問題点や目指すべき方向、現在の対策実施状況、役割分担等の確認を経て、対策(案)の検討、取りまとめを行う。12月ごろに開く5回目の渋滞対策協議会で対策を決定する見通しだ。
来年度以降も毎年継続して検討を行う予定で、前年度までの取組み成果や新規抽出箇所を確認しながら、効果も検証していく。
地区WGでの対策方針案は、エリアの概況や現在の対策等を地図上に示す形での取りまとめを想定、公表する見通しだが対策事業の概要や想定する整備効果などを盛り込んだ具体的な対策メニュー(非公表)も整理することにしている。
協議会会長の大石登・北陸地方整備局道路部道路調査官は、今後の地区WGでの検討に際して「予算が厳しい時代であることを認識しながら、各エリアでアイデアを出し、ソフトを含めた対策を検討していただきたい」と要請した。
【写真=地区WGの設置を決めた】