大気社（本社：東京都新宿区西新宿８－17－１、社長・上山悟氏）は、同社の海外グループ会社であるGeico S.p.A.（本社：イタリアミラノ市）がロシア最大手の自動車メーカー、Avto VAZ（アフトワズ社）の「第３塗装工場新設プロジェクト」を受注したことを明らかにした。

２０１０年、アフトワズ社から受注した第２塗装工場新設工事に続いてのもので、前処理・電着・塗装ブース・大型空調器・焼付炉・作業場の一連の塗装設備と塗料供給システムを一括受注した。受注額は約67百万ユーロ（約82億円）。第３塗装新設工場の年間生産能力は30万台、ロシア最大級の規模になる。工期は今年11月～来年11月までの１年間。

大気社とGicod社はアライアンス契約を結んでおり、アフトワズ社の第２工場を施工した実績や過去に複数件の塗装工場施工実績のあるルノー社からの信頼や２０１１年５月に大気社と業務・資本提携したことなどが総合的に評価されたことが受注に結びついた。同社は「今後もロシアをはじめブラジル、インド、中国の新成長国に積極的な事業展開を推進していく」と述べた。

大気社はビルや産業空調設備、塗装システム事業に強く、海外の売り上げ比率は57・４％に達している。国内・海外を合わせ35社の連結子会社を持っており、１９７１年、タイで設立した子会社をはじめシンガポール、マレーシアにも大勢の現地社員が就業しており、グローバル展開を図っている。