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つくもが県内初の快挙/「公共基準点改定」で

2013/07/12 日刊建設タイムズ


 公益社団法人日本測量協会の「公共測量品質管理奨励賞」(基準点部門)に、県内では初めて、㈱つくも(大網白里市大網652-3、中嶋敏夫社長)が選ばれた。先月28日の表彰式に臨んだ同社の佐久間正男常務取締役は、受賞あいさつで、「弊社の年度スローガンに『技術力で顧客の信頼を得る』ということを掲げてきたゆえ、測量調査部技術者一同、大変励みになる。誇りをもって、これからも技術向上に日々益々努力して参りたい」と弁。受賞の対象となった2件の「公共基準点改定委託」について、同社測量調査部の中田丈士次長は、その快挙に「一つ一つ丁寧に完成させたことが結果に繋がった」とする一方、その両地区の1級基準点測量により、「プレート境の2つの地区では動きが違う。改めて動きの性質の違いが分かった」とコメントした。


公共測量品質管理奨励賞

 この賞は、昨年度に実施した公共測量の成果の検定(基準点測量、地図作成)において、特に品質が優れていると認められた測量会社を表彰するもの。同協会の検定を年間2物件以上、または小規模10物件以上を受検した会社が表彰対象となる。今回、奨励賞の基準を満たした会社は全国で135社。このうちの8社に選ばれた㈱つくもは、関東地区で唯一の受賞となった。

 受賞対象となったのは「公共基準点改定委託」(その2)の2件。県山武土木事務所の「一般国道409号外 東金市極楽寺外」と県安房土木事務所の「一般国道128号 鴨川市広場外」で、県道路環境課(各土木事務所)から地区ごとに発注したもの。

 双方とも千葉県が管理する基準点について、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の地殻変動により、1級基準点及び3級基準点としての機能を失ったことから、従前の機能に復旧することを目的とした。業務を実施するにあたっては、千葉県公共測量作業規程に準拠して作成。


プレートの異なる動き実証

 業務内容は、山武の一般国道409号外が1級基準点測量23点、3級基準点世界測地系移行14点、3級基準点成果の座標補正14点、3級基準点検証測量1点など。一方、安房の一般国道128号のそれは、1級基準点測量改測8点、基準点設置1点、1級基準点測量1点、3級基準点世界測地系移行185点、3級基準点成果の座標補正185点、3級基準点検証測量9点など。

 座標変換で求めた成果と、改測により得られた成果を比較して作成した「1級基準点改測変動ベクトル図」によると、地殻は東日本大震災の影響で、山武地区では沖(銚子方面)に約50cm、一方の鴨川地区では陸側(東京方面)に約10cmと、それぞれ異なる動きをしたことが改めて実証された。


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