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山梨県富士河口湖町

富士河口湖町公営住宅長寿命化をプロポで

2013/07/19 山梨建設新聞

富士河口湖町は「公営住宅長寿命化計画策定委託業務(町営住宅北八津団地のみ)」を指名型のプロポーザル方式で行うことに決めた。県内のほか静岡県など県外でも実績のある業者や町に営業をかけた業者が対象。8月中旬にはコンペを行い9月内に業者を選定する考えだ。町では来年2月頃までに計画をまとめ、その中で今後団地をどうするべきかを協議する。本年度当初予算には策定業務委託費400万円を盛った。

 策定委託では、既存ストックを踏まえ住宅施策全体の方向性や、仮に建替えた場合のライフサイクルコストなどを明らかにする。

 対象となる住宅は、「北八津団地(A~G棟)」。1972年~73年築の間取り3K(24戸)と、1984年築の間取り3DK(6戸)。その中でも特にA~D棟は、建物自体の傷みがひどく、耐震性に問題を抱える。

 またE~G棟についても改修の対象となっているA~D棟に比べ、建設年度が新しい建物だが、内部の老朽化が進み、改修が必要となりそう。

 町では昨年11月に大規模改修工事を実施することも検討した。だが今後の維持管理費がかさむことを考え、改築も視野に施策の見直しを行うことにした。今回の委託業務の提案を踏まえ今後の団地の方向性を決めていく。委託業者について担当課は「ライフサイクルコストなどパフォーマンスに優れた方が望ましい」と話している。

 同団地の改修は町議会から建て替えや傷んだ箇所の費用を要望する声が出るなど、議会でも関心が高い。 

 なお町が管理する団地は北八津団地のほか大嵐団地(2006年築、間取り2DK・3DK、部屋数各15戸)の2団地がある。一方町内には雇用促進住宅(1994年築、間取り3DK、部屋数60戸)と県営住宅河口湖団地(1982年築、間取り3DK、部屋数24戸)、小立団地(1996~1999年築、間取り3LDK、部屋数60戸)が整備されている。

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